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極楽浄土に母を想う

亡母や 海見る度に 見る度に

          [小林一茶]


小林一茶さんは信濃の山生まれ、海を見ることもなかなか無かったのかも知れませんね。

それでもやはり浄土真宗のご縁があればこその宗教観があるのでしょうか。


小林一茶さんの母は三歳の時に亡くなっています。顔を思い出すことも難しいのでしょう。

思うに「母なる海」という言葉があるように、すべてのものを包み込む大きな海のような母の胸に抱かれたかったのでしょうか。


私も母が往生して早三年が経ちましたが、一時も母を忘れることはありません。


紫の 雲にいつ乗る にしの海


これも一茶さんのお詠みくだされたもの。

紫の雲に乗って西の海に渡っていくと、そこには母が待っていてくれると思ったのでしょうか。


浄土真宗のみ教えに遇わせていただくと倶会一処の世界を知らされます。

サヨナラのない世界があるのです。

南無阿弥陀仏の声の中にいてくださいます。


なむあみだ おれがほまちの 菜も咲いた


一茶さんが恋した女性に母が重なり、海の句が初めて口について出たと言われる。


お母さん〜、南無阿弥陀仏、今日もあなたと一緒の一日でした。お母さん有難う。

南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏

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