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地獄とはなんでしょうね

皆さま、こんばんは。

雨が降り始めましたね。

また寒くなってきました。

まぁ、もうすぐ11月ですから冬支度が必要ですね。

私はどのタイミングで炬燵を出そうかと思案していますよ。


さて、コロナ禍が落ち着きまた人間が外へ繰り出し始めましたね。

人間がウロウロしますと、必ずと言って争い事が起こります。


今朝も高速道路や国道を走っていると、通勤ラッシュでしょうかイライラして暴走する車をたくさん見かけました。

これだけドライブレコーダー装着車が増えたというのにも関わらず、未だに乱暴な運転をする人は減らないのですね。

人間はそんな簡単には変わらない!と言いますが本当なのですね。


私は特に仕事の際は極力冷静にドライブすることを努めています。

だって、ドライブレコーダーに録画されたくないですからね。お恥ずかしいですもの。

人前で法を語る立場でありながら、運転中はイライラ、セカセカしていたら「屁ひとつ」•••。台無しになってしまいますから。


さて、最近ではご法事の際に特に心がけている法話は、地獄について皆さまに聞いていただくのです。特に子供さんがいらっしゃる時には積極的に話します。

地獄の亡者の寿命はなかなか皆さまにはダイレクトに響くようで、反応が良いですね。

「死ねば仏」みたいなことを安易に言ってしまうから皆さまが油断して仏法も聞かず、お念仏も申さない、申せないのかなぁ、そんなことを強く感じます。


私は浄土真宗だから大丈夫とかはありませんよ。だって浄土真宗の人を救うのが阿弥陀さまではないからです。

このところを端折るから伝わらない気がします。


【弥陀の本願を信じ、念仏申さば仏になる】

『他力真実のむねをあかせるもろもろの聖教(教)は、本願を信じ(信)、念仏もうさば(行)仏になる(証)そのほか、なにの学問かは往生の要なるべきや』《歎異抄第十二章》

永遠に変わることのない(真実)阿弥陀如来のはたらき(他力)の内容(旨)をあきらかにするおおくの真宗のよりどころである仏の経典及び伝統の諸師の言教(聖教)は、

阿弥陀如来が仏になる前に、すべての人々の救済を誓って建立された四十八の願いで、仏•菩薩が使命とする根本の願い(本願)によって、人々に与えられた本願を信じ疑わないまことの心(信心)。

この本願の具体的なはたらきである念仏とは、

直接的には仏名•南無阿弥陀仏を称える(申す)ことですが、念仏とは、「今、私の心に阿弥陀如来が届く」

阿弥陀如来のはたらきを報謝する念仏であります。

私の根源に内在して私を支え、私を煩わし、私を悩ませた我(atman息をするもの)を離れ、無我なる清浄人となることを、仏になる(成仏)と言います。

死はその勝縁です。

浄土真宗では、「本願を信じ、念仏申す」信心によって現生(この世この身)で正しく浄土に仏と生まれることが定まる

「即得往生(そくとくおうじょう)」を説いています。




つまりは、阿弥陀如来のご本願をいただいたならば必ずこの命が終われば、それは私の持つ煩悩が死ぬのであります。

私は阿弥陀如来の他力のはたらきにより浄土に生まれ仏にならせていただくのです。


先日も書きましたが、いただいた方が黙って合掌礼拝するなんてあり得ないのです。

いただいたならば、必ず私のこの口が「南無阿弥陀仏」と声となってあらわれてくださるのですから。


このような話をします。


さて、タイトルの地獄は、お経で示す世界は、現に今、私がよりどころもなく、家族に囲まれて生活しながら、孤独を味わい、一人として相伴うてくださることのない世界を生きている真っ只中を言うのです。

地獄とは、声をかけ呼びかけてくれる人もなく、呼びかけて応えてくれるものもなく、この私の気持ちなど誰もわかってくれない状況を生きていることを、正に地獄を生きているというのでしょうね。



こうした孤独な地獄を打ち破る働き、

つまり南無阿弥陀仏の喚び声に出遇うことがなければ、死んでなお地獄に堕ちるのだとお経は教えてくださるのですね。


四十九日や初盆には必ずと言ってこのような法話をお伝えするように心がけています。

私の無常を離れて法話をしたら必ずと言って皆さまには何も伝わらず、「私には関係ない」となります。


そこはお取り次ぎするお坊さんのセンスではないかと思いますね。


わかったつもり、念仏者だという誤解。

それは私の日々の「称名念仏」できているかではないかと私は考えます。

本堂や仏壇の前でしかお念仏(称名念仏)できないなら、その方は念仏者ではございませんね。まだまだ阿弥陀如来を疑って、自分が頑張っている証拠ですから。

私が頑張れば地獄が近づく❗️


仏が頑張ればこそ浄土が近づくのですね。

南無阿弥陀仏

なまんだぶつ

ナンマンダブツ

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