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四十九日法要と、その意味

更新日:9月22日

仏教においては四十九日という期間(初七日、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日、七七日)は、人が亡くなってから次に生まれて行く世界が決まる期間を意味しています^_^

浄土真宗は、南無阿弥陀仏のお念仏をお称えし、仏法聴聞を重ねる中で、阿弥陀如来のご本願におまかせして救われていく教えです。

(阿弥陀如来を疑っている人、お念仏を称えることのなかった人等)は、死後500年を過ぎなければ浄土には生まれられないと言われています。

他力本願とはそういう道なのです。

我が家は先祖代々浄土真宗だからという論理でお救いくださるものではございません。聞名とも言います。


この四十九日の期間を中陰(ちゅういん)、中有(ちゅうう)とも言います。


この中陰の期間内に、七日ごとに故人のために供養を行えば、亡くなられた方が良い所(極楽浄土)へ生まれると言われています。

四十九日は満中陰と言われます。


我が国の仏教は中国で道教の影響を多く受けています。

道教の教えには、七日ごとに閻魔さまなどの冥界の十王に生前の行いを裁かれるという十王信仰の考え方があります。

この十王信仰の考え方が仏教にも加えられています。

それぞれの裁判官には定められた審判の日があり、各審判日において死者の生前の行いを裁くとされています。


初七日 秦広王(しんこうおう) 不動明王

二七日 初江王(しょこうおう) 釈迦如来

三七日 宋帝王(そうていおう) 文殊菩薩

四七日 五官王(ごかんおう)  普賢菩薩

五七日 閻魔王(えんまおう)  地蔵菩薩

六七日 変成王(へんじょうおう)弥勒菩薩

七七日 泰山王(たいざんおう) 薬師如来 ○四十九日


百箇日 平等王(びょうどうおう) 観音菩薩

一周忌 都市王(としおう)    勢至菩薩

三回忌 五輪転輪王(ごどうてんりんおう)阿弥陀如来


◎通常は七回の審理で、死者の生まれ変わる場所が定まるとされています。

生まれ変わる場所は六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上)とされています。


七回の審理の後に、地獄、餓鬼、畜生と呼ばれる三悪道に落とされた場合の救済措置として追加で三回の審理(百箇日、一周忌、三回忌)があるとされています。


▶︎死者の裁きは死者の生前の行いと、この世に残された遺族の追善供養の態度で決定されるとされています。(もちろんこれは仏教の一般的な考え方で浄土真宗のみ教えにはございません)


⭐︎近年では、葬儀も簡略化され、四十九日も年回の法要も勤めない人が大変多くなってきました。「死ねば仏」の悪影響なのでしょうか。故人の居場所がお墓であるという誤解が法事離れに繋がっているとしたら大変残念であります。

自分が親の法事をしなければ、間違いなく死んだら子や孫は法事をしてはくれません。きっと寂しいと思います。


人間は二度死ぬって言います。

一回目は人生を終えたとき。

二回目は皆の記憶から消えてしまったとき。


よ〜く考えてみたい大切なことだと私は思います。


南無阿弥陀仏

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