サンキューブッダ
- 超法寺の住職
- 1 日前
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皆さま、こんにちは。
今日は梅雨らしい天気になりました画面暑いのは蒸し暑いので過ごしにくいです。
室内にいても、こまめに水分補給をして熱中症にはくれぐれもお気をつけください。
さてこんな日は、ぼんやりと南無阿弥陀仏を口にしながら過ごしているのですが、何のためでしょうか、皆さまはご存知ですか?
東京大学で博士号を取得され時の皇太子にもご進講された仏教学者の花山勝友先生の話です。
かつてアメリカの大学で教鞭を取りながら、浄土真宗のお寺の住職をされていた時の話です。
日曜学校を開き、小さな子どもたちに楽しく仏教がわかるように苦労を重ねたのですが、肝心の南無阿弥陀仏というお念仏の意味を翻訳してうまくつたえることができませんでした。
いよいよ日本へ帰るという日、子どもたちに次のようにおっしゃったとのことです。
「先生は、今まで色々なことを話してきたけれど、一つだけ心配なことがあります。それは毎週毎週なむあみだぶつを言わせてきたけれども、このなむあみだぶつの意味がわかっているかどうかです。
すると3歳の男の子が、「せんせい」と手を挙げ、「なむあみだぶつ•ミーンズ•サンキュー•ブッダ」【ありがとう仏様でしょう】と答えたのです。
なむあみだぶつの意味は、「お願いします、助けてください」という呪文ではないのです。
花山先生は、「こんなに素晴らしい翻訳は他にはない。大人はどうしても理屈でものを考えるため、この見事な答えを発見できないのだ」と深く感銘を受けられたということです。
【南無阿弥陀仏】というお念仏は、自分が「生きている」のではなく、「生かされている」ことに対する感謝の言葉です。
まさに他力の精神、「サンキュー•ブッダ」なのだと言えます。
今日も生きることを許された私、失敗もするでしょう、間違いも、他人に迷惑もかける私ではありますが、許されて生かされている私です。
それを思いながら生きていくことが大切なのでしょう。田中角栄さんも、「自分でどうすることもできないことを悩んでも仕方がない」というような言葉を言われています。
ついくよくよして、「どうしよう」などと悩んでしまいますが、なるようにはなります。
辛くてもなるようになった人生を生きていくのです。南無阿弥陀仏を灯火にしながら。
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏
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