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あの日を忘れないよ

執筆者の写真: 超法寺の住職超法寺の住職

皆さま、こんにちは。

3月11日です。

14年前の14時46分に未曾有の大地震が起こり、日本は映画さながらの大パニックに陥りました。まだ鮮明に覚えています。


私はいつものように築地本願寺でお聴聞をしていました。昼座が終わりご飯を食べに行こうかと愛犬を連れ信号待ちをしていましたら、ゆら〜り、ゆら〜りと横揺れが。経験したことの無い大きな揺れで立っていられませんでした。

お店からは丼片手にお客さんたちが飛び出してきて、先の勝鬨橋方面では火の手が上がりました。それは晴海埠頭で起こった火事でした。


私はすぐに築地本願寺へ戻りました。

すると職員が境内に椅子を並べていました。

私はすぐに帰ろうと愚かにも車を走らせましたが首都高は閉鎖となり、あちこち渋滞が始まっていました。テレビでは仙台空港に津波が押し寄せる映像が。観たこともない、映画のワンシーンのようでした。

行きは車で約40分でしたが帰りは9時間かかりました。歩いている人に追い抜かれて、東関東自動車道も閉鎖で車一台も走っていない光景は今でもはっきりと記憶しています。


あれから14年が経つのですね。

まるでなかったかのように人々の勝手気ままな日暮しは、今日3月11日を迎える度に思い返す機会になります。だから大切なのですね。

南海トラフ地震も取り上げられていますが、巨大地震は忘れた頃に必ずやってくるのです。

東日本大震災も、その前にはインドネシアで大津波があり、その後にはニュージーランドで大地震が起こり大きな被害が出ました。


その後が東日本大震災でした。

「忘却は人の世」とは言いますが、忘れてはならないものです。


当たり前に過ぎていく日々が実はどれほど大切で素晴らしいものなのかを感謝しながら過ごしていきたいものですね。

私自身もあの大震災を機に人生が大きな変化の波に飲み込まれましたからね。残念ながら私はあの大津波を乗り越えることができませんでした。それでも色々ありながらここまで生きてきました。


明日ありと思うこころのあだ桜、夜半に嵐の吹かぬものかは。


私の無常もいつ何時に嵐が吹き荒れるかはわかりません。しかしながら南無阿弥陀仏が我が身に宿っていてくださいますから、どうなっても安心ですよ。


未だに発見されていない家族を探し歩いている方を思えば、遇える道を知らされてある私はどれほどしあわせなのでしょうか。

そう痛感した今日であります。


南無阿弥陀仏(-∧-)合掌・・・

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