不幸になりたく無いという現代人の弱点
- 超法寺の住職

- 2025年9月16日
- 読了時間: 3分
「幸せになれる」という人間の願望を人質にして、高額の献金をさせたり、高額の品物を購入させたりして、人々から多額のお金や不動産などを巻き上げる悪質な霊感商法が後をたちません。先の旧統一教会や新興宗教では今も当たり前のように立場の弱い人に恐怖を植えつけて被害者はあの豊田商事事件から懲りることなく、被害者の会には同じ人が参加していると聞きます。
人間の欲の深さや、幸せになりたい、いつまでも若くいたい、病気を治したい、長生きしたい、と信心をお金に変えさせて苦しみを与え続けているのが現実では無いでしょうか。
しかしながら日頃から仏法聴聞を心がけている人はあまりこのような霊感商法に悩んでいる人はいないように感じます。
なぜなら、お釈迦さまは【人生は苦なり】とお聞かせいただいているからでしょう。
人間世界は【無常】とお聞かせいただきます。
この世に生まれたら、必ず歳を重ねて、縁あれば重い病にもなり、いずれ必ず命を終えて行くのです。これは長生きするのはさまざまではありますが、どんな人も必ず命を終えていかねばなりません。
また長生きは一見良さそうに思われますが、長生きするということは、「知り合いがいなくなる」寂しさを覚悟しなくてはなりません。
まさに『浦島太郎』のお話のようなものなのです。
霊感商法では、「あなたの苦悩は、先祖の霊の祟りです」というそうですね。
また「水子の霊が暗黒世界からあなたに訴えている」などと、まるで根拠のないことで恐怖を植えつけて献金させるようであります。
これは有名芸能人でも、一文無しになるほどの献金をしているケースもあるようですね。
そもそもお釈迦さまは、説法として「霊や魂について」一度も語られてはおられません。
お釈迦さまの説法が仏教ですから、仏教の名の下に怪しい言葉巧みに、初めは親切そうな顔や言葉で勧誘し、後々平然と「信心が足りない」などと弱気心につけ込み献金させているのが現実であり、またそれを宗教の名の下に信じさせられているのではないでしょうか。
真実の世界がわからないから、宗教者という神秘的な外見に騙されてしまうのです。
真実の教えとは、人々に安心を与えるものであり、決して不安や恐怖心を与えるものではありません。
浄土真宗の宗祖親鸞聖人は、鎌倉時代という混沌とした混乱の中、不安と恐怖、苦悩の中に自らも生きて、苦悩の人々と一緒に力強く真実の道を示して生き抜かれました。
南無阿弥陀仏のお念仏は、「安心せよ、阿弥陀がいつも一緒だぞ」と私の口に宿り、生きてくださいます。
人間のようなまやかしではございません。
老病死、いかになろうとも決してあなたを見捨てないとのおはたらきが常に私を暗闇の世界から光の道へと誘い続けてくださいます。
私に丁度いい、素晴らしい人生、それは南無阿弥陀仏の声の中に阿弥陀さまがご一緒くださいますから安心していいのです。
お寺になかなか足を運ぶことが難しいのであれば、YouTubeやSNSを活用して気軽に仏法聴聞をしてください。きっと明るく、強く前向きに生きて行く力を南無阿弥陀仏はくださいます。
私も苦悩の中にいつめ南無阿弥陀仏を称えながら一日一日を過ごしているのです。
だから皆さまも、是非そうしてみませんか。
現代人の弱点は、仏法聴聞にこそ解決する術があります。
おやすみなさい。
南無阿弥陀仏


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