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浄土真宗と浄土宗って同じじゃないの?

執筆者の写真: 超法寺の住職超法寺の住職

たまに質問を受けます。

親鸞聖人は法然聖人の弟子だから同じじゃないですか?


確かに浄土真宗も浄土宗も、お念仏を称えることによって、浄土に往生する教えです。


なぜお念仏なのか?

お念仏はすべてのものを救おうとする阿弥陀如来の願い(本願)に誓われた唯一の行だからです。


ただ、浄土真宗と浄土宗では、お念仏に対する考え方が違います。


先ず浄土宗(鎮西派)では、この本願の文にある「十念」(じゅうねん)に注目して、お念仏を十回称えることにしています。

また浄土宗では、私がお念仏を称えることによって、阿弥陀如来に救われることを説き、多くのお念仏を称えるように励むのです。


浄土真宗では、お念仏を称えた数や私の力は問題になりません。なぜならば、私が称えるお念仏は、阿弥陀如来のはたらきそのものだと考えるからです。

親鸞聖人は、阿弥陀如来が、苦しみ悩み傷つけあう私たちを救おうと願われ、浄土に往生するためのすべてを「南無阿弥陀仏」(なもあみだぶつ)の六字の名号に込めて、私たちにこれを届けて受け取らせるためにはたらき続けておられますと説かれました。


阿弥陀如来は、一声、一声のお念仏となって私たちを「必ず救う!まかせよ!」と、はたらき続けられているのです。


私の口から出ているお念仏は、尊い阿弥陀如来の声なのです。

既に「南無阿弥陀仏」と声となって出ていてくださる方は、いつも阿弥陀如来と一緒に生きているんだ!有り難い!有難う。

そう思って感謝しながら生きていくのです。


逆にまだお念仏が私の口から声として出てくれていない方は、まだ阿弥陀如来のご本願を疑っているからこそ称えられないのです。

疑いを晴らす一番の近道は、仏法をお聴聞することです。

確かにYouTubeでも聴けますが、私はやはり体温を感じながら直接聞くことによってよりダイレクトに身心に響きます。こちらを推奨します。

それでも、さまざまな事情でお寺に参れない方はYouTubeでもお聴聞していただきたいですね。

オススメの先生は是非、お手つぎのご住職にお尋ねください。


継続は力なり!

一度聞いてもすぐ忘れますから、是非習慣にしたいものです。

人間は66日間継続すると習慣になるのだそうですよ。

だからこそ、先ずは学ぶより慣れろ!です。

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