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「法名」と「戒名」

更新日:2023年6月29日

皆さま、こんばんは。

雨が降りますね。

まだ梅雨ですからね。

これからの真夏の暑さのためにも降っていただかねば困りますよね。


さて、日頃より皆様からご質問されますことについてお話ししますね。

【法名と戒名】です。

業者さんから葬儀依頼をいただきますと、【戒名】をと言われます。

しかしながら浄土真宗では【戒名】は付けません。元々は同じ意味合いだったと思うが、今は完全に違う意味です。


〈質問〉

「法名」と「戒名」は違いますか?

〈答え〉

違います。

浄土真宗では、【阿弥陀如来に信順して、この人生をご一緒に生きていきます】、その証として生前に【帰敬式】を受式して[西本願寺もしくは築地本願寺にて]ご門主より【法名】をいただき、ご門徒の証の門徒式章とお念珠をいただきます。


「戒名」は、厳格な規律(戒律)を守って仏道修行をする修行僧に対してつけられるものです。ですから、そもそも在家信者(仏道修行しない)に付けられるものではありません。


少しでも字数の多い戒名を付けることで、よりご利益があるとか、よい世界に往けるなどというのは迷信で根拠はございません。

私たち人間(死ぬまで煩悩から離れられない凡夫)は、阿弥陀如来のご本願におまかせすることなしには往生はできません。


【法名】は【釋○○】三文字と決まりがある。

【院号】は、生前、社会に対して貢献されたことをご遺族が感謝をし、別に西本願寺から下附していただくもので通常は普通法名です。


【戒名】には、修行の経歴を表す道号(どうごう)[四字や六字の戒名]、修行生活の形態を表す位号(いごう)[信士•信女•居士•大姉]がありますが、当然、浄土真宗にはありません。



浄土真宗の宗祖、親鸞聖人は、独り仏道修行に励む精僧(せいそう)ではなく、山に獣を追い、海に魚を追うことを生業とする、即ち戒律には無縁な民衆と共に、南無阿弥陀仏のお念仏の法[教え]によって救われてゆく生き方をされました。

その生きざまの表明が、【釋親鸞】の名のりであります。


⭕️「法名」のいただき方

西本願寺や築地本願寺で帰敬式(おかみそり)という儀式を受け、ご門主より生きている「今」法名をいただきます。

便宜上、生前に帰敬式を受け[法名]をいただいていない方は、日頃からお世話になっているお寺のご住職(ご門主の代行者)から法名をいただきます。


⭕️「生前法名」をいただく意味

お釈迦さまの説法を聞いて日暮しをする【仏弟子】という意味です。

お経は、お釈迦さまが説法されたものをまてめられたものですから、お経を読む、お経を聞くのは、今、お釈迦さまの説法を聞いている【今現在説法】という意味ですね。


【釋】は、お釈迦さまのお心を体して平等に姓のごとくにといただかれました。

仏弟子というのも、お釈迦さまの教えをいただきながら日暮らしをしていくことでもあるのですね。


何度も言いますが、仏法に帰依した人が賜る尊い仏号ですから、死んだ人の名前ではないと認識してください。

阿弥陀如来は、我が名【南無阿弥陀仏】を称えるものを必ず摂め取るとお誓いくださっています。

南無阿弥陀仏を称えて人生を生き抜かれた故人を死者として弔うのではなく、阿弥陀如来の大慈悲心により輪廻転生を脱却された故人を【仏さま】と拝んでいくのが浄土真宗の生き方であります。


先祖代々きちんと【法名】を賜り浄土真宗の門徒としておられる皆さまは、当たり前ではなく、素晴らしいと感謝して南無阿弥陀仏を称えて、そのご先祖を敬い讃えて御礼いたしましょう。


どうですか?

【法名】と【戒名】の違いがわかっていただけたでしょうか。


⭕️死者の名前ではない。

⭐️【法名】は、生きている間にいただくもの。

⭐️【法名】は帰敬式を受式してご門主からいた

  だくものです。

⭐️【法名】は【釋○○】

⭐️【釋】の字は、法名の最初に必ずつけて、

  お釈迦さまのお弟子【仏弟子】の意味。

⭐️【法名】は、【過去帳】に記載します。

⭐️浄土真宗では原則、位牌は用いません。

⭐️帰敬式[おかみそり]希望の方は、超法寺

 までご相談ください。

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