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西本願寺千葉出張所が原点

更新日:2022年10月24日

皆さま、おはようございます。

明日はいよいよ超法寺開教五周年奉告法要を勤めます。

本当に色々ございました。

情熱と意地だけで突っ走ってきた五年間でした。

一年間の築地本願寺での研修もなかなかストレスではありましたが貴重な経験をさせていただきました。今となれば懐かしいですね。


さまざまな人との出会い、別れが少しずつではありましたが超法寺を私を育ててくださいました。

周りからは「末田さんは情熱ならピカイチですが経営者としては最低」なんてずっと言われていますよ。

そりゃあ実家では全く会計などやらせていただけなかったからね。報告書だってパソコンすらまともに打てなかったんだから。

お金の管理だってかなりいい加減にやっていました。何から何まで初めてのことばかり。


今でも苦手であるのは変わらないけどやらなきゃいけないからやっている。やらざるを得ない。

たま〜に、何でこんなしんどい道を選んじゃったんだろうなぁなんて思うこともありますよ。


何かわからない力に励まされ導かれ支えされての六年間(いるま布教所としては五年間)でした。

精神的な支えであった両親をこの五周年奉告法要前に見送ることになったのも何か大きな意味があったのでしょうね。

超法寺の維持管理費はほぼ底をついて早三年、よくぞここまで凌いできたことです。


泣き声を言っても振り返ることをしても仕方がない。今だけを必死に生きていくしかありません。

だってもう支えは南無阿弥陀仏しかないのだから。

私の使命はこの我が街、入間市に浄土真宗本願寺派のお寺を建立することなのだから。

きっと父のような華やかなものではないだろうけど

私らしくフレンドリーな柔らかな雰囲気のお寺になるだろうね。やりまっせ。


さて、父の葬儀の日は朝から温泉で知られる湯河原町まで葬儀があり、父の葬儀を欠席しなくてはならない試練がありました。(親不孝か?)[走行距離110キロメートル]

でも父がなかなか暇な毎日を憂いでお仕事にしてくれたのかな〜なんて思う。

父はそういう人です。

超法寺は依頼があれば関東一円お参りに行きますよ。どうぞご依頼くださいね。


昼に火葬場(真鶴町)で炉前経を済ませていざ実家(千葉市中央区)を目指してGO![走行距離140キロメートル]なかなかの距離だ。

途中、小田原厚木道路では覆面パトカーがうじゃうじゃいましたね。

大人しく走りました。捕まるわけにゃいかん。

おかげさまで渋滞もなく約二時間で無事に到着。


ちょうど皆が火葬場から戻ってきたタイミングに間に合いました。

初七日をご一緒に勤めることができました。

きっと父のおかげだなぁ。

お父さん有難う。

たくさんの方々(門信徒、親族)がお参りくださいました。

お父さんのお徳ですね。エライ!


外見が怖くて有名だったお父さん。

私は一生怖くてたまらなかった。

厳しくて気楽に会話したことがなかった。

笑い合ってお酒飲みたかったなぁ。

最後まで父子で意地を張り合ったよね。

あ〜、悲しいな。

でも、あれがお父さんだったね。


門信徒がどうしてたくさん父についてきたかは、見た目は怖いけど、いざ中に飛び込んでみると、それはそれは温かく優しく楽しい人だったから、そのギャップに惹かれたんだと思うよ。


私は幼い頃から厳しくされたのがトラウマになってしまったからそれを素直に受け入れられなかった。

それだけの魅力があればこそ父の大願寺はあれほどのお寺になったのは間違いない。

千葉での開教は【西本願寺 千葉出張所】


これは首都圏都市開教の歴史では初めてで最後。

父は、前ご門主(大谷光真さま)のご尽力でスタートしました。

開所式には、お忍びでご門主になられてすぐの大谷光真さまがお越しになられた前例のないもので、ご門主がご法話をしてくださいましたからね。

前代未聞のこと。当時私は小学四年生。

今も私の誇りであります。


この出来事が今の私の原点であります。

自慢の父、自慢のお寺。

父は前ご門主への感謝を寺号にしようと【光真寺】と申請しましたが、「君、当門の名を寺号にするのはやめてくれ」と却下されてしまったそうです。」

悔しかったので、じゃあ本願寺より大きな名を付けてやろうと【大願寺】としたそうです。

ずっと私は父からそう聞いていた。

だから、いずれ前ご門主を大願寺にお招きできるように頑張ろうと30年やってきたというのに、

そこを継げずに出たのも不可思議なこと。

他人には決して理解などしていただけないでしょうが、これが私の生きる道。

その父も、前ご門主をお迎えして御礼をせずにこの世を去りました。

長男としては悔しくてたまらないよ。


やりまっせ。

形は違うけど、私は父の思いを継いでいきたい。


そんな素晴らしい父の長男として、どこまでやれるか見守ってください。

南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏


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