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執筆者の写真超法寺の住職

花まつり

4月8日は何の日?

ご法事先でお参りの方に聞きましたが皆さま知らない、存じませんでありました。

クリスマスはよく知っておられるのに。


仏教行事ですよ。

花まつりって聞いたことありませんか?

あの仏教を開かれたお釈迦さまのお誕生日なんですよ。

世界3大覚者の一人だというのに知らないなんて、私たち僧侶がいかに無力であるかを痛感するのです。


お釈迦さまのお誕生日すら知らない人たちに南無阿弥陀仏をお伝えすることなど簡単な訳ありませんよね。

それほど世間とはかけ離れた世界だということです。

もっともっと真剣に仏教流布しなければこれからも無宗教化、新興宗教が蔓延る要因となるのではないだろうか。


SNSにおいても、僧侶だけならまだしも真偽のわからないことを俗にオブラートに包むことなく曝け出していることに私は疑問を感じています。


さて、話を戻しましょう。

花まつりは、灌仏会(かんぶつえ)というお釈迦さまのお誕生日を祝う仏教行事。

花まつりというようになりましたのは明治時代以降と言われます。


海外でも灌仏会を行いますが、4月8日に限らず、5月8日に行う国もあります。

作法としては、花御堂に置かれたお釈迦さまの仏像に柄杓で甘茶を掬ってかけてお参りする。なぜかというと、お釈迦さまが生まれた瞬間に産湯を使わせるために9匹の竜が天から清浄の水を注いだという伝説を由来とし、浄土真宗てまはいわないですが、無病息災という意味があるそうです。


甘茶をいただく

 この甘茶には、甘茶で赤ちゃんの頭を撫でると、元気で健康な子どもが育つ。

 上に立つ者が良い政治で世をおさめ、平和な世が訪れると、甘い露が降る[甘露=甘茶に見立てるという説]

などさまざまな言い伝えがあるそうです。


人々を、しあわせにするために生涯説法を通して法を語ってくだされた覚者のお誕生日を祝うことは仏教のみ教えに出遇えたものとして大切にしたいものですね。


花まつりは宗派関係なく行われますので、どうぞこの日は宗派が違うと避けずにお近くのお寺にお参りになって、甘茶をお釈迦さまの誕生仏にかけてお祝いしましょう。


超法寺では9日の写経会の際に灌仏会を同時開催いたします。

是非お参りください。


南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、

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