浄土の鳥
- 超法寺の住職
- 2024年2月8日
- 読了時間: 4分
皆さま、おはようございます。
だいぶ雪は溶けましたね。
今回、住職は腰痛のため雪かきをしていません。そのためお寺の前だけ雪が盛られたままであります。あははは、人気者ですね。
いいんです。そのうち溶けますから。
実は前回の大雪の際、群馬県の布教でヨレヨレになりながらヘトヘトで帰院したのですが、既に皆さまが雪かきに精を出しておられたので、新参者である私は一緒に雪かきしたのでした。
そこでトラブルがあり、それが現在まで続いています。人間関係って難しいと感じた瞬間でありました。少しでも気に入らないと人間は相手を嫌悪するものなのでしょうね。
それでなくても、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」と言われるのですからね。
ここで寺院活動をしていることで近隣にご迷惑をおかけしているのは申し訳ないと思っています。その思いがあるから日頃から自治会には協力をしてきましたが、一度よくないイメージを持たれますとそうは気持ちは変わらないのです。閉鎖的な関係は一度で決まります。
だからでしょうか、無関心を増長する世の中となり道行く人も声がけしても知らんぷりだったりします。
体温を交わさないから犯罪が増えるとか、街が暗いから犯罪が増えるとか言います。
イギリス、ロンドンでは犯罪抑制のため都内の自動販売機以上の防犯カメラが設置されていると言います。最近、入間市でも強盗被害が増えているようです。施錠されていない場所から侵入されてお金を奪われているそうです。
きっと入間市は昔から安全なのでしょうか。だから施錠しないのかも知れませんね。
でもやはり戸締りは大切です。
お寺には大音量の防犯ワンがいますから比較的安全だし、お布施はすぐに預けているのでお寺にはありませんので安心です。皆さまからお預かりしたものですから大切であります。
声により近隣に注意勧告ができている?でもすぐになつこうとするから万全ではないかな。
人間は昔から人のものは欲しい。自分のものは出したくないは変わりません。
それが人間の生き方ですからね。
お金がなければ人から奪う世の中ですから気をつけたいですね。
「欲」の暴走は恐ろしいです。
その恐ろしい「煩悩具足の凡夫」を捨てられない仏さまの阿弥陀如来は、あらゆる手立てをもってはたらかれています。
その象徴が[浄土の鳥]ではないでしょうか。
童謡にもありますが[七つの子]も、カラスの親心を歌ったものです。
しかしながら林間学校の時、私がこの話を法話としてお話しましたが残念ながら子どもたちに理解してはいただけませんでした。
さて、浄土には種々の奇妙な雑色の鳥があります。
【白鵠】(びゃっこう)鶴の類
【孔雀】(くじゃく)
【鸚鵡】(おうむ)
【舎利】(しゃり)九官鳥の類
【迦陵頻伽】(かりょうびんが)
【共命鳥】(ぐみょうちょう)頭が人間
声は、煩悩を抑えて悟りを開かせる五つの力のはたらき。
○悪を破り、悟りへ進ませる五つの力
○悟りを得るために役立つ七種の行法
○悟りに至るための八種の正しい行法
これらの法を、のびやかに述べておられます。
◎阿弥陀如来が法音をひろめようと思って姿を変えて現れたものであります。
あらゆる手立てをもって「煩悩」の闇から出ようとしない私たち人間のために仏さまはあの手この手でおはたらきくださいます。
つまり、皆さまのとても近くにいるあの命は、実は諸仏のはたらきではないでしょうか。
その例えがこの度の「鳥」なのかも知れないと私は思っています。
現に私は先代柴ちゃんが真摯に仏法聴聞を志すように命をかけて教えてくださいました。
妙好人の源左さんは、デン(牛)が気づかせてくださったと大層喜ばれ、南無(牛)如来といただかれたそうです。
諸仏のはたらきは実は身近にあるのです。
私たち人間は、愛情を注ぐ存在でなければ真摯に対することができないものです。
それは「親」であったり、「連れ合い」であったり、「我が子」であったりしますよね。
失うと無常を知りながらも涙が止まりません。悲しみが癒せません。だからこその仏縁を結ぶチャンスなのでしょうか。
そのような思いで是非、仏縁を結んでくださいませ。
南無阿弥陀仏
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