関係ないものはない
- 超法寺の住職
- 4月13日
- 読了時間: 2分
皆さま、こんばんは。
今日は一日雨降りでした。
もう桜もほぼほぼ散ってしまったようです。
儚いものですがまた来年お会いできたら嬉しいですね。
さて今日は写経会でした。
雨の中お越しくださりありがとうございました。さまざまな身近な話題をみ教えを味わいながらお話ししましたが、あれ?これは法話会かな、などと思いながらではありました。
今日はいつもの総代さんは来ていませんでしたから相槌はございませんでしたよ。
この世は全て[縁]によって成り立っています。だから[縁]がなければ会うことすらできないのですね。逆に[縁]があれば会いたくない人にでも会わなくてはならないのです。
そういう意味では「関係ない」ことはありません。
例えば、私が車を運転することで南極のペンギンが死ぬことにつながってしまうのです。
一見関係ないと思いますが実はそうではないのです。
また[運命]という言葉にも注意が必要です。
もし物事が運命によって起こるのであれば、人間の選択の自由も努力も否定されます。
病気になることも運命、死ぬのも運命ならば用心することも薬を飲むことも意味がなくなってしまいます。
良きにつけ悪しきにつけ、全てを【ご縁】【因縁】と受け止めていくのが仏教です。
病気になるのも死ぬのも【ご縁(因縁)】です。今このブログを見られているのも【ご縁】なのです。
⚪︎十六年病みて穏やかなりし夫、われをそだてて仏となる《平成20年11月3日、毎日新聞 大分市 岩水知子》
16年病床にあった夫。病をそのままに受け止め穏やかなりし夫に、この婦人は育てられたと言う。病む夫を通して深く人生を自身を見つめられたのでしょう。病も無駄にあらず。亡き人を仏と拝む智慧を得られた人ですね。
この世に無駄なことなど何もないのです。
だって阿弥陀さまが、私を含めてあらゆるものを南無阿弥陀仏を届けて救うはたらきでありますから。南無阿弥陀仏に出遇えるはたらきがございます。そうなるように生きていけ。
南無阿弥陀仏を人生の灯として辛くとも生きていくのです。
だから関係ないなんて言わないでください。
それよりも南無阿弥陀仏と我が口にいただけるように生きていきましょう。
皆つながっています。南無阿弥陀仏をいただけている人は、まだいただけていない人にお伝えするような生活をしたいものです。
したつもりじゃなくて•••です。
南無阿弥陀仏
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