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執筆者の写真超法寺の住職

「鏧」を打つならば

皆さん、おはようございます。

今朝もまた暑くなりました。お天気にも恵まれ有り難いことですね。日本にたくさんの台風が近づいているようですのでもうすぐで一気に季節が変わることでしょう。

皆さんはきっと寒くなるとまた愚痴が出ることでしょうから、今のうちに暑さを喜んでおきましょうね。


さて、普段からご法事へ参りますと皆さん、お焼香する機会があるでしょうか。

ご葬儀やご法事では線香ではなく「燃香」(ねんこう)と言って、「香炭」(こうたん)を火種にして「抹香」(まっこう)でお焼香をします。お施主はご用意しておきたいですね。

お寺さんが好意で用意してくれることもありますが、それにいつまでも甘えてはなりませんよ。


「抹香」は「安かろう煙たかろう」と言いますので、安い抹香は煙たいのが相場です。

焼香は、仏さまのおられますお浄土には心休まる香の香りが常にしているそうです。ゲホゲホと咳をするような香りであるはずは無いですよね。ですから大切な故人さまやご先祖さまのために香を供えるのですから、少しは奮発してお値段の高い良いお香を求めて、お焼香をしたいものですね。


ちなみに浄土真宗ではお焼香の回数は1回です。つまんだら頭に押しいただかずにそのままくべます。指もスリスリしません。

そうしたら故人さま、ご先祖さまに御礼をします。浄土真宗での合掌礼拝は、南無阿弥陀仏を声に称えることです。

仏さまの世界を教えてくださいましてありがとうございます、と言葉にするのです。


皆さん、人にお礼を言う時は黙ってしますか?

きっと嬉しい度合いによって声の大きさや回数が違うはずですよね。

黙ってお礼する時は、心では嬉しいと思っていないことが多いのでは無いでしょうか。


つまり、黙って合掌礼拝する人は喜びがない人じゃないでしょうか。またその時に「鏧」をチンチンと鳴らす人意外と多いです。

「鏧」を鳴らしたら必ずお経を読まねばならないのですよ。覚えておいてくださいね。

昔はお経を読むときに鏧を打っていた(今はお坊さんがしていますよね)けど、忙しくなってきたからでしょうか、鏧を打つことだけ残ったのです。


お経を読むという意味は何でしょうか。


お経を読む意味は、どうして私たちはお念仏を称えるのかを知るためです。

死ぬまで煩悩から離れられず、悟りに至ることの出来ない私は死んでも天国にも極楽にも行くことはできません。

《皆さん知っていましたか?》


阿弥陀如来におまかせする他、私たちが仏さまの道を歩んでいくことはできないのです。

阿弥陀さまにおまかせすることが出来た人は、必ず口に南無阿弥陀仏が声となります。

称えるだけではなく、喜びの南無阿弥陀仏になるのです。

だって救っていただけるのだから嬉しいですよね。嬉しいなら有り難うとなるはずです。


そこがわからないから口に南無阿弥陀仏が称えることができないのです。

皆さんの先立って行かれた方々は、皆さんが仏法を聞く人になり、南無阿弥陀仏を称えながら生きる人になってくださることを願い、望んでいるのです。

大切にさせていただきたいですね。


さて今日も、私のできるご恩報謝、南無阿弥陀仏を称えながら強く明るく生き抜きましょうか。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏

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