皆さま、おはようございます。
身体が悲鳴を上げていますがまだやれています。今日はまたレンタカーを借りて一気に片付けしちゃいますよ。とにかく後10日で荷物を全部出さないといけないのです。
一人でやるって大変だけど、今までもずっとそうやってきたからね。やるしかない。
昨日はお隣さんから「末田さん、まさか引越しされるのですか?」と声をかけられました。
「何かどんどん物が無くなっていたから。」と言われ、「寂しくなりますよ」って言ってもらいました。確かに来た時から優しく接してくださった数少ない人だったから嬉しいのですが、正直あまりご近所からは歓迎されてはいなかったからね。気疲れも大概でした。
でも言葉って大事だと思います。
夕方、診察へ向かう途中危ない運転していた方に「危ない、危ない」って言ったら「うるせえ、ばーか」って言われました。
悲しい世の中になりましたね。
整骨院の先生からは「また末田さん、事故に遭いそうな気がする」って言われちゃいました。
私もそんな気がしてヒヤヒヤしながら運転しています。
軽自動車だと身を守れないからね。それから古い車種だから軽自動車だと言っても燃費悪いんだよね。税金は安いけど10年以上経っていると税金が高くなるんだよね。
だからといって湯水のようにお金がある訳じゃないから頭が痛いです。
腰も痛いし、肋も痛めてしまった。
「老い」を感じていますよ。
でもまだ一人で動けるうちにやらないとね。
仏教では聞くことを大事にしています。
蓮如上人は「ただ仏法は聴聞にきわまることなり」と言われています。特に浄土真宗の教えは【聴聞】(ちょうもん)ということを重視します。ではなぜ、教えを聞くことを重視されるのでしょうか。
それは、「聞くということ」が真実の覚りを求めながら、いかなる修行もできない私たちが、そんな中で唯一つ真実の法に出遇える道だからであります。
聞くことにおいてすべての人が真実に目覚めることができるからです。
「真実の教え」は説かれたところにではなく、「聞こえたところ」にあるのです。
だから、経典は【如是我聞】(にょぜがもん)という言葉から始まるのです。
「聞こえた」ということは、「真実に出遇った」ということです。
教えが聞こえたということは、自我の世界の壁が崩壊したことであります。自己が無になったのです。そのとき初めて「真実の呼び声」が私まで至り届いたということです。
真実が聞こえたところに、自分の闇が知らされるのです。
「闇を闇と知ったこと」が教えが聞こえたということです。そこに「愚かな、お粗末な自分のそのままで、お許しをいただいて教えを仰いで生きていく人生が開かれるのです。」
それを【聞法の人生】というのですね。
仏さまの教えを聞かない人は皆、自分だけを頼りに生きていますから、他者から指摘をされても腹を立てるだけで「ごめんなさい」なんて感情にはなりません。だから自分が危ない運転をしていても「自分は大丈夫」だと思うのでしょう。聞かない人に腹を立てても仕方がありませんから。南無阿弥陀仏です。
仏法を聞く、仏さまの教えに耳を傾けるということは、「自我の否定」を伴います。
それを仏法では「南無」すると言います。
無条件で頭が下がること。下げるじゃないですよ。下がるのは心の動きがあればこそです。
新しい世界、自己の絶対肯定の世界が開かれるのです。
それこそが「助かる」「救われる」ということなのです。阿弥陀如来の願いは全ての人に分け隔てなく届けられてありますが、悲しいかな聞ける人と聞く耳を持てない人があるのです。
聞けない人を論ずる前に、聞けた、南無阿弥陀仏を我が口にいただけた自身を喜んでいくことが大切ではないでしょうか。
浄土真宗では【往生浄土】と言います。
そういう世界が「真実の教えを聞く」ことによって開かれるのですね。
自分の価値観(条件)に生きている私たちは、常に不足を抱えています。思い通りにならない苛立ち、それが【迷い】であると仏教ではいいます。誰でも皆もれなくもっています。
だから満たされないとずっとイライラしたり腹立つことが収まりませんよね。
『聞思』
このわが身を思い知らされるほかに、聞くと
いうことも信ずることも無いようにおもう。
「浅田正作」
南無阿弥陀仏を称えながら生きてみると、いかに自分中心の妄念妄想の思いの中を生きているかを知らされます。南無阿弥陀仏に出遇ったからこそ知ることが出来た世界です。
とかく外を向いている私の眼ですから外ばかりしか見えません。だから常に自分を中心にして「モノを見、物を考えている私」に内なる世界を真実の光をもってはたらいていてくださる南無阿弥陀仏に出遇わせていただいた喜びを感じることが出来るのでしょうね。
そんなことを思いながら、朝になりました。
今日も奮闘しますよ、南無阿弥陀仏と共に。
皆さまもどうか貴重な時間を大切に。
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。
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