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仏さまが全部先です

執筆者の写真: 超法寺の住職超法寺の住職

皆さま、こんばんは。

今夜はまた一段と冷えます。

いよいよ雪が降りそうな寒さです。

皆さまは冬タイヤへの交換は済みましたでしょうか。小雪でも夏タイヤは危険です。

雪道は「急ハンドル、急ブレーキは厳禁」ですよ。


この度は年末年始を迎えるにあたり、浄土真宗のみ教えを仰ぎ日暮しを過ごす私たちがなすべきことをご紹介いたします。

先ずは来週はクリスマスですね。

浄土真宗の僧侶(住職)で多いのは、「私は浄土真宗で仏教だからクリスマスはやりません」という悲しいことを仰っることです。


世界三大覚者の一人として地球上で人々から敬愛されているキリストさまの誕生を信仰が違うから祝わないなんて私はナンセンスだと思います。大人として子どもに信仰とは何かを教える大切なイベントをバッサリと切り捨ててしまうのは親鸞聖人もお咎めされるのではないでしょうか。


また大晦日に年越しそばを食べられますか?

あれは長生きをするという願いから起こったもの。食べたから長生きするとは限りませんよね。迷信はしないのが浄土真宗の宗風です。

また初日の出を楽しみにしている方は多いでしょうが、「いのち毎日新しい」を忘れないでください。


毎朝の日の出を喜べる人になりたいものですね。玄関の壁飾りも「魔除け」であると知っているでしょうか?

浄土真宗のみ教えに遇わせていただく身なれば、一年365日が大吉の人生(阿弥陀さまとご一緒の人生)でありますよ。

忘れて自分の都合の良い時だけ浄土真宗で良かったなどとは言わないようにしたいものです。


もう住職は•••••というお声が聞こえてくるようですが、親鸞聖人をお慕いするとは正しい教えを素直に聞いて生きていくということだと思います。


私の称える南無阿弥陀仏は、そのまま阿弥陀さまが私を必ずお浄土に連れていくぞと言われる喚び声であります。

少し難しい話になります。

このことを明らかにされたのが親鸞聖人です。


しかれば、「南無」の言は帰命なり。…..ここをもって「帰命」は本願召喚の勅命なり。

『教行信証』「行文類」

とあります。

親鸞聖人の『六字釈』と言われる箇所です。

◎【本願召喚の勅命なり】

私たちの称える南無阿弥陀仏が阿弥陀如来の私に対する喚びかけであるということです。

↓↓↓

【他力に帰せよ】🟰「摂め取って捨てない」

↓↓↓

【必ず救う】 【そのまま救う】


◎先手はいつも阿弥陀如来、それを決して忘れてはならない。


弥陀の五劫思惟の願をよくよく案ずれば、ひとへに親鸞一人がためなりけり。

↓↓↓

親鸞の文字のところに自分の名前に置き換えて味わってみると深い味わいとなりますよ。


私たちのお父さん、お母さんが我が子に対しては常に親が先手でしたよね?

産んでくれと頼みましたか?お乳をくれと頼みましたか?おしめを代えてくれと?育ててくれと頼みましたか?名前を付けてくれとお願いしましたか?

違いますよね。

親が全て先手で我が子に「あなたの親になったぞ。何も心配いらないから全部まかせてくれよ」と付けた名前を呼び通しに呼んでくれたのです。


さて何回くらいでお父さん、お母さんと言えるようになりましたか?私は物覚えが悪かったと聞きましたよ。(出来の悪い子どもです)

それでも見捨てずに55年間も、お父さんを、お母さんをしてくださいました。

頼んだ訳でもないのにです。


この理屈がわからない人にはきっと阿弥陀さまの親心はわからないでしょうね。

皆さまはどうでしょうか?

賛否あることでしょうね。


でも仮に親心をはねつけて背を向けても親御さんが見捨てたとしても、阿弥陀さまは決して見捨てることなどないのです。

自業苦(地獄)の生き方を慎めなくとも、必ず南無阿弥陀仏を届け、受け取らせて必ず迷いのいのちからさとりのいのちへと、この阿弥陀が救うぞ!と、はたらきづめであります。


それなのに嬉しいとも思えないのが煩悩具足の悲しさなのですね。阿弥陀さまはそれでいいと仰っておられます。

まるで、ワガママで聞き分けのない愚かな私のために我が親があの手この手で南無阿弥陀仏を届けてくだされたように。

そう思うと、改めて親って有り難いなぁと私は思うのです。


そのような親に巡り逢えたのだから。

そしてまた遇える[倶会一処](くえいっしょ)の世界を知れたら辛くても生きていけるのです。


この度の年末年始は、何事にも恐れずに私らしく生き生きと過ごしてみませんか?

浄土真宗は常に阿弥陀さまとご一緒です。

南無阿弥陀仏の声が阿弥陀如来ですよ。

声の仏さまが阿弥陀如来です。


大悲無倦常照我(だいひむけんじょうしょうが) 「正信偈」


南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏

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