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衷心よりお悔やみ申し上げます

執筆者の写真: 超法寺の住職超法寺の住職

皆さま、こんばんは。

今日は恐れていた戦争が始まってしまいました。遠くの国の話と思ってはなりません。

ウクライナはITで有名ですから影響はあるでしょう。またロシアは産油国でもありますのでガソリンの高騰は続くでしょう。

また世情不安で株価は暴落し、逆に安心資金先として有名な金貨価格は最高値更新しています。物価上昇が続いている中で上がってばかりで私たち庶民の生活は厳しくなるばかりですね。


しかしながら「生きる」ということは、やはり苦しみが伴うのです。

お正月に「厄除け」だ、「祈願」だと一生懸命お祈りをされた方には、これが人間世界に生きる答えであります。


私たち人間の都合通りにはならない。

人間として生きている限り、「老」、「病」、「死」からは決して逃れられないし、それに伴い、「苦悩」からも決して逃れることはできないのです。


新型コロナにしてもなるようにしかならない。

これだけ感染力が強く、後遺症が恐ろしいと言われても、未だにワクチン未接種者が一定数いるのですから不思議でなりません。


今日は郵便局へ行きましたが、相変わらず入り口でのアルコール消毒を完全スルーしている大人が後を絶たないのが「恐怖」でしかありません。人間って生きものはいつもわがままだ。


ある掲示板で見かけたよ。


【自分以外の悪には検事となり、自分の悪には弁護士になる。そんな私がここにいる】


笑えますか?

お恥ずかしいですよね。


これが人間って生きものです。

「欲」に生きるとはこういうものです。


これを当たり前と捉えるか、お恥ずかしいと捉えるか•••仏法を聴聞し仏さま(阿弥陀如来)を仰いでいるかどうかがわかりますよ。


さて、今日家に帰ると封書が届いていました。

中を開けると、都市開教の大先輩が往生されたたという案内でした。まだ若いのに。

私は築地本願寺で研修していた折に一度、お寺へ参りお会いしたことがありました。

まだとてもお若いイメージで、お元気そうに見えましたのに。

しかしながらこれが「無常」でありますね。


蓮如上人の『御文章』、「白骨章」には、

《それ、人間の浮生(ふしょう)なる相をつらつら観ずるに、凡(およそ)はかなきものは、この世の始中終(しちゅうじゅう)、幻の如くなる一期(いちご)なり。

されば未だ万歳(まんざい)の人身を受けたりという事を聞かず。一生過ぎ易し。

今に至りて、誰か百年の形態(ぎょうたい)を保つべきぞや。我や先、人や先、今日とも知らず、明日とも知らず、おくれ先だつ人は、本(もと)の雫(しずく)•末の露よりも繁しといへり。

されば、朝(あした)には紅顔ありて、夕べには白骨となれる身なり。

既に無常の風来たりぬれば、即ちニ(ふたつ)の眼(まなこ)たちまちに閉じ、一(ひとつ)の息ながく絶えぬれば、紅顔むなしく変じて桃李(とうり)の装(よそおい)を失いぬるときは、六親•眷族(ろくしんけんぞく)集まりて嘆き悲しめども、更にその甲斐あるべからず。

さてしもあるべき事ならねばとて、野外に送りて夜半(よわ)の煙と為し果てぬれば、ただ白骨のみ残れり。あはれといふも中々おろかなり。

されば、人間のはかなき事は老少不定(ろうしょうふじょう)のさかひなれば、誰の人も、はやく後生の一大事を心にかけて、阿弥陀仏を深くたのみまゐらせて、念仏申すべきものなり。

あなかしこ あなかしこ。》


[意味]

人間のはかない人生をよくよく考えると、この世の中でおよそはかないものは、あっという間に迎える人生の最期である。
いまだかって万年も生きたという話を聞かず、一生は早くすぎるものである。
現在でも百年を生きることは難しい。
自分が先になるか、人が先になるか、今日とも明日とも知れない命で、遅れる人早く亡くなる人は、木の葉の露、雫の数よりも多い。
そうであるならば、朝元気であった者が、夕方には死んで骨になるかもしれない。
無常の風が吹いたら、たちまちのうちにまぶたは閉じ、呼吸も停止して、顔色がむなしく変わって赤みを失う。
そうなれば家族•親戚が集まって嘆き悲しむが、蘇生効果はない。さてすべき事をしなければというわけで、遺体を野外に送り、夜中に火葬して煙となれば、わずかに白骨のみが残るだけである。これはあわれというよりもおろかなことである。ではどうしたらよいかというと、人間のはかない命は老若の順とは限らないので、誰もが早い時期から死後の生の大事をこころにかけ、阿弥陀仏に深くおすがりして、念仏すべきである。恐れ多いことよ。恐れ多いことよ。


改めて、白骨の御文章を読み味わってみました。ご住職は生涯をかけて鎌倉に浄土真宗本願寺派のお寺を残されました。

私も必ずや、この命をかけてこの入間市に本願寺派のお寺を残して往生します。

お疲れ様でした。衷心よりお悔やみ申し上げます。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏

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