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執筆者の写真超法寺の住職

蓮如上人の生涯(肉附の面)

皆さま、おはようございます。良い天気に恵まれました。

肌寒くもありますが、これも確実に春に近づいているということです。

暑さ寒さも彼岸まで、もうすこしです。花粉の辛さもありますが、「腸活」に

ヤクルト1000と、ミルミルを嗜みながら生きております。

免疫力を強化するには腸活が大事だそうです。

皆さま、乳酸菌はどこで働く菌かご存知でしょうか。

小腸ではビフィズス菌、大腸では乳酸菌なのです。

それから腸内菌の数は知っていますか?

CMでお馴染みのSでは青汁が紹介され乳酸菌が500億も入っていると誇大広告されていますが、腸内細菌は約6000兆個もいるんだそうです。

では500億の乳酸菌がどれほど効果があるのでしょうか。計算してみましょう。

0、1%ほどしかないものと思われます。継続は力なりとは言いますがそう簡単ではありません。便秘にはマグネシウムを夜に摂ると良いですね。

私も生きるために知恵を絞っていますよ。


さてこの度は有名な「嫁威肉附の面」(よめおどしにくつきのめん)のお話をご紹介します。福井県の吉崎に本願寺の別院がありますが、資料館がありますのでぜひ一度行ってみてください。東尋坊に近いところです。


吉崎の近くに、山十楽(やまじゅうらく)という在所があります。

ここに律義な與三次(よそじ)というお百姓さんがいて、嫁の清女(せい)と、いつも吉崎の御坊に参詣した。ところが姑の老婆は邪見で、若夫婦の吉崎詣を、心よく思うことが出来なかった。あるひ、清女が一人吉崎に参った夜、鬼の面を被り、身には白の帷子をまとって、大藪の下に待った。それとも知らずに家路を急ぐ清女の前に、姑の鬼が躍り出た。そして大音(だいおん)をあげて「我はこれ、白山大権現なり、汝、母の意に背き、吉崎の蓮如に騙されて、夜な夜な吉崎詣、なんたる不届ぞ」と脅かした。

そのとき清女はさっと逃げた。嫁女(よめじょ)の姿を見失ったと同時に、姑は動けなくなり、全身に痙攣がはしり、鬼の面は顔の肉にくい附いて離れない。

取ろうともがけばもがくほどにますますくい入って、どうすることもできない。

面をつけたまま家に帰ることもできずに、老婆は途方にくれて、とうとう泣き出した。

家に帰った嫁は、母の不在をあやしみ、夫、與三次にこのことを語り、もしやと思って夫と共に、元の道へ引き返すと、そこに鬼にあらず、哀れな姑がいた。

そして、すべてのことだわかった。直ちに嫌がる姑を連れて吉崎の蓮如上人を訪ねて、事の次第を申し上げると、蓮如上人、諄諄(じゅんじゅん)として説き給うと、姑の鬼の面は取れて老婆は後悔の涙に、よよと泣くばかりであった。


この面は吉崎の本願寺の末寺に保存され参詣者にその縁起が説かれて拝ませていただくことができる。


思ってみれば、これは特定のお婆さんのはなしではなく、誰も彼も、みんな、鬼の面を被っているのであるが、遇法(ぐほう)の縁に遇うことができると鬼の面は自ずから取れてくださるということである。それは御本願に【触光柔軟の顔】(そくこうにゅうなんのがん)があらわれるからでしょう。


いかがでしょうか。人を脅したり、人を虐めたり、人を妬んだり、人を無視したり・・・・、これすべて人間である以上、皆が持ちえているのです。

どんな美しい優しい人であっても多かれ少なかれこのような愚かなことをして生きているお互いなのです。鏡を見ませんと自身の姿は分かりません。

その鏡こそ、南無阿弥陀仏の声なのです。声を聞いて我が身に阿弥陀さまが宿ってくださらないと自身のありのままの姿は分かりません。

ぜひ、他人事と思わずにナンマンダブツを口に称えながら生きていきましょう。


南無阿弥陀仏


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