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経典を読む姿勢

執筆者の写真: 超法寺の住職超法寺の住職

皆さま、こんばんは。

いやはやあっという間に2月も過ぎ去ろうとしていますね。なんというスピードだろうか。

今月は白内障手術に始まり、通院して終わってしまいますね。ま、おかげさまで回復したので喜んでいます。毎日大量の目薬にもだいぶ慣れました。


さて来月は早くも春季彼岸です。

彼岸と言えば読むお経はやはり『仏説阿弥陀経』ではないでしょうか。『正信偈』に並び皆さまに親しまれているものですよね。

では、どうして『仏説阿弥陀経』は多くの方々に親しまれているのでしょうか。


さて、このお経の特徴は何と言っても度々ある名前が出てきます。【舎利弗】(しゃりほつ)。お釈迦さまの説法は原則、お弟子からの質問に答えておられる形です。対機説法と言われます。

しかしこのお経だけは、誰からも質問されていないのにお釈迦さまが説法されています。

どうしてでしょうか。

それは人間の知識や知恵では計り知れない「悟り」であり、「浄土」についてだからであります。しかしながらお釈迦さまは、これだけは絶対に話しておかねばならないとおっしゃるほど大切にされました。


ちなみに学生時分に先生から、「漢字ばかりで眠たくなるだろう。では舎利弗を自分の名前に置き換えて読んでみなさい。このお経が誰にとかれているかわかるぞ。」と言われたことがあります。


◎『仏説阿弥陀経』は極楽浄土の案内状である。阿弥陀如来からのお誘いである。

だから、阿弥陀如来のご本願を素直に受け入れて、深く味わうものだ。

【必ず救う、まかせよ】という阿弥陀如来の喚びかけを聞くのだ。


実は阿弥陀経には、舎利弗の名が36回出てきます。阿弥陀如来は一体誰を救いたいかは、この36回呼んでいる名前を知れば自ずとわかるはずでありますね。


お経を読む姿勢が変わるのではないかな。

かの善導大師は、「しばしば読みしばしば尋ぬれば智慧を開発す」というご文を思いおこすことでしょうか。


改めて再認識したいものですね。

超法寺ではお彼岸参りをお受けします。

また第4土曜日に春季彼岸をお勤めしますので、是非お参りくださいませ。

南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏

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