夜分に失礼します。ある方からご相談を受けました。
一人暮らしの身内がいるのですが、今後どうすればいいかわからない
ので、わかる範囲で教えてください、とのことでした。
私自身も独り身なので他人事に思えないので知っている範囲でお話ししました。
今、個人的にしていることは親からいただいていた生命保険は、コロナ禍で
年間、半年ごとに支払うべき保険料が払えなくなり解約しました。
まとめてでしたので、そうせざるを得ない状況でした。
その代わりですが地元の葬儀社の友の会に入り積立をしています。
これなら少しは死後の葬儀の費用の足しにはなりそうです。
冠婚葬祭、特に葬儀は突然起きることだから事前の準備ができにくいです。
それから、普段からお付き合いのあるお寺さんも必要ではないかと思います。
どうして必要かと言えば、もちろん超法寺として生前ご縁のある方の葬儀へ
ご依頼していただきたいこともありますが、そのようなお寺さんがあれば、
気軽に何でも相談しやすいということもあるのです。
悲しみの中ですと、なかなか冷静な判断ができない。
結局は葬儀社の言われる通りにしてしまい、必要のないものまで料金を取られて
しまうこともあるようです。
近年、テレビCMなどで宣伝されていますが、お寺として相談を受けるようにトラブルも多く起こっていることがありますので注意が必要です。
ここからは具体的なお金の話をします。
死後の整理費用を準備するのは大変です。
生命保険に加入していやり、貯金があれば確認しておく必要があります。
貯金は死後は出すことが難しいので(凍結される)ので、当座200万円くらいの用意が必要と言われています。これは平均的のものですから、もっとお金をかけないならば、葬儀ではなく火葬式、直葬という形を公営施設でするということも考えられます。この際は地域によって違うので事前に市役所等で聞いておいてください。
※葬儀社任せは危険です。言葉巧みに支払う金額が増えてしまうことがあります。
葬儀の基本的な費用ですが、平均では一般葬84万円、家族葬67万円、一日葬53万円、直葬42万円と言われています。
これに加えて、飲食代、香典返し、お布施を加えると総額で100万円前後がかかるそうです。
一人暮らしの方が亡くなると、自宅の整理にも費用がかかります。
アパートの1DKでも、業者に頼むと10万円程度の費用かかります。
これが一軒家になればその倍以上になるようです。
その他、自動車ローンやクレジットカードの残債があればその清算も必要です。
そう考えると総額で200万円程度の資金を用意しておく必要があるようです。
そのようなお金がないとお困りの方は、生命保険を用意しておくことをお勧めします。生命保険は保険金受取人を指定することができます。
これがあれば死後の整理をしてくれる人に確実に届けることができます。
※結婚されておられる人には注意が必要です。ライフスタイルが変われば受取人の変更をしておきませんと、離婚していても元配偶者に届いてしまいます。
高齢となり、認知症になってしまった場合なども、実際手続きをしてくれる子どもや親族に変更しておく必要があるのでご注意ください。
○保険は持病持ちでも入れる「緩和型保険」に加入することも検討したいですね。
また、生前からお世話になっているお寺さんに葬儀をお願いしたいと思っても、葬儀を葬儀社任せにしますと難しくなるようです。葬儀社から「今回だけうちの提携しているお寺さんにやってもらえないか」と言われるようです。
施行業者がよくやられる手法です。これには強制はありませんが断りにくいですね。
葬儀はそう何度もすることはありませんし、故人を思えばできる限り故人のことを知っているお寺さんに葬儀をしてもらう方が心温まる葬儀が勤められるのではないかと超法寺は考えています。
判断されるのはご宗家の皆さまです。
誰のためにする葬儀なのかを優先的に考えたいものですね。
このように大変な作業になりますので普段から何でも気軽に相談できるお寺さんとのお付き合いを是非、ご検討いただければと思います。
超法寺は関東一円、遠方でも喜んでお参りさせていただきます。
少しでも皆さまの悲しみに寄り添えるように今後も精進して参りますので
ご相談くださいませ。
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