皆さま、こんばんは。
最近では、仏事の場で若者が参加してくださる機会が少なくなったように感じます。
ひょっとしたらコロナ禍の影響か、受験シーズンに向けての影響なのでしょうか。
宗門では、初めて法話を聞く人のためになるべく難しい専門用語を使わずに取り次ぐことを進めています。
また仏教に興味を持つ方においても、『歎異抄』を愛読されている方が実に多い。
これはお坊さんにおいても言えることです。
お参りに来られる方に『歎異抄』を配っています、と。
しかしながら、かの蓮如上人は諸刃の剣と言われていますように、浄土真宗のみ教えを知らない方やお念仏をいただいていない方が勘違いしてしまう危険性を指摘しておられます。
私は『拝読 浄土真宗み教え』を拝読したうえで法話をするようにしています。
工夫が必要ですね。
さて、浄土真宗本願寺派のご門主、大谷光淳さまは「私たちのちかい」についてのご親教で、
私たちのちかい
一、自分の殻に閉じこもることなく、穏やかな顔と優しい言葉を大切にします。
微笑み語りかける仏さまのように
一、むさぼり、いかり、おろかさに流されず、しなやかな心と振る舞いを心がけます。
心安らかな仏さまのように
一、自分だけを大事にすることなく、人と喜びや悲しみを分かち合います。
慈悲に満ちみちた仏さまのように
一、生かされていることに気づき、日々に精一杯つとめます。
人びとの救いに尽くす仏さまのように
先人の方々が大切に受け継いでこられた浄土真宗のみ教えを、これからも広く伝えていくことが後に続く私たちの使命であることを心に刻み、お念仏申す道を歩んでまいりましょう。
毎日欠かさず唱和することにより、少しずつ少しずつ、このような優しい生き方ができるようになれたらいいですね。
南無阿弥陀仏
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