top of page

浄土真宗ではなぜ位牌を使わない?

執筆者の写真: 超法寺の住職超法寺の住職

皆さま、こんばんは。

何とか無事に今年も親鸞聖人報恩講をお勤めすることができましたが、土日開催が果たして正解だったのかはわからないままでした。

ただ、今日初めてお参りくだされた方は平日は仕事なので土日でなければ来られなかったと言われました。


ただ、超法寺は私一人で切り盛りしているために土日には葬儀や法事の依頼があるので厳しい場合があるのです。

今年も午後の依頼は全部断りました。

確か実家寺では金曜日土曜日と二日間勤めていました。

そういうやり方も今後は考えていく必要があると思いますが、皆さまのご意見も頂戴しながらよりよい聞法の場を設けたいと思います。


来年は、いるま布教所開所五周年を迎えるので、例年とは違う形で勤めたいと考えています。また皆さまのお知恵をお借りしたいです。


◇浄土真宗では位牌ではなく過去帳を使います。

一般的にはどこの宗派でも位牌が安置されていますよね。

亡き人の戒名(浄土真宗では法名)や命日、年齢、俗名(生前のお名前)が位牌や過去帳に書きますよね。

仏壇を見ると、ご本尊(仏さま)は無いのに位牌を置き手を合わせている光景を見ることがあります。

本来、仏壇は仏さまのお家(笑)ですから仏さま(仏像•絵像)を安置するのですが、無宗教のような方は位牌に故人の魂が入っているからと位牌を拝む方があります。


ですから浄土真宗ではそういう誤解を生まないためにも過去帳を勧めています。


また位牌は本来、仏教のしきたりとは違うのです。実際、経文を紐解いてみても位牌に関する記述はございません。

【仏説には無き事なり】


◆位牌の起源は中国の儒教から来ています。日本での普及は鎌倉時代以降と言われ、庶民まで浸透したのは江戸時代からと言われています。


◆昔からの慣いで今でも浄土真宗のご門徒さんでも位牌を使われておられる方はあります。ですから絶対ダメとは申しません。

先を見越したならば、位牌が増えると管理が大変なことになります。同じ意味なら過去帳ならば「日」で分けて、先祖代々を記載しても一冊で管理できるので若い世代の方には特にオススメしています。

また料金的にも位牌よりリーズナブルですよ。

記載はお手次のお寺か菩提寺のご住職に頼んで書いてもらうか、字に自信があれば自分で書いても問題ありませんよ。


ちなみに超法寺は依頼されれば書いています。

古い位牌があれば一緒に過去帳に記載してもらって古い位牌は引き取っていただきましょう。


◇浄土真宗では礼拝の対象は、【阿弥陀如来】です。写真や位牌、お骨に手を合わすことは教えにありません。

私たちをお救いくださるのは阿弥陀如来=南無阿弥陀仏です。


◆私が頑張れば地獄が近づく‼️

阿弥陀如来のお慈悲のご本願におまかせする他に私が仏さまになることなどないのです。

おまかせできたら、私の口から「南無阿弥陀仏」が声になって出てくださいます。


出ない方は、まだまだ自分(私)が頑張っているのですね。

そのまま、おまかせするのです。

お念仏を申す、ただそれだけですよ。


南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。

留言


bottom of page