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執筆者の写真超法寺の住職

「虹の橋」は渡れません

ここ最近、SNSを見ていますと特にペットを亡くされた方に多いのですが「虹の橋を渡りました」などというよくわからない、多分希望だと思いますが投稿されています。


きっと「星になりました」と同じ意味合いだと思われます。しかし前回にも申し上げましたが、死んでもそうは決してなりません。アニメの見過ぎだと思われます。


仏法聴聞してください。


あらゆる命を南無阿弥陀仏一つでお救いくださる仏さまがお一人だけいらっしゃいます。

その名を【阿弥陀如来】と申します。


ただ、阿弥陀如来にお願いしても聞いてはいただけかねます。

皆さまはよく勘違いされていますが、どうも神仏にはお願いするものだと思っておられませんか?

それは間違いですよ。


全く駄目です。

真反対であります。

人間は自分勝手であります。

自分だけでは幸せになどなれないのです。


それを他の人はどうでもいいから私だけ幸せにしてくださいなどおこがましいです。

そんなもの真実なる存在が聞いてくれたらもうとっくにロシアでも北朝鮮でも核ミサイルが飛び交っていますから。


ましてや、ちょっと飛躍しましたが、死んだだけで動物が「虹の橋を渡る」なんてあるわけないじゃないですか。私たち人間だって渡れないのに。

仏法聴聞しない人間が渡るのは虹の橋ではなくて【三途の川】と申します。


ここを渡る人は以下のような人生を歩み、阿弥陀如来の願いに背いた人であります。

◉嘘をつく

◉命を粗末にする

◉盗みをする

◉不倫をする

◉飲酒をする


このような生き方をした人は虹の橋ではなく三途の川を渡ることになります。

輪廻転生をまた繰り返していくのです。

【地獄】→【餓鬼】→【畜生】→【修羅】→【人間】→【天上】


ここから脱するためには阿弥陀如来の願いにおまかせして南無阿弥陀仏をお称えして人生を生き抜くしかありません。

仏法聴聞をすればおのずとわかります。

つまりは、しなければわかるはずありません。

私たち人間に真実はありませんから。


私たち人間が虹の橋を渡れないのに、言葉すら持たないペットがどうして渡れますか。

子どもでもわかる話ですよね。

では見捨てていくのかといえばそれもまた違う。

可愛いペットすらも救おうとはたらいていてくださるのが阿弥陀如来の誓願だと思います。


ここからが大事ですよ。

◉言葉を持たないペットがどうすれば阿弥陀如来におまかせすることができるか。

◉飼い主の私(人間)が仏法聴聞をして南無阿弥陀仏をお称えすることができるようになる。

◉そして、可愛いペットに日々側で南無阿弥陀仏を聞かせてあげる。

◉すると、ペットの中に小さな仏さまが宿ってくださるそうです。

◉ペット【畜生】も、生き死にを繰り返す中でいずれ私と同じ【人間】に生まれます。

すると、飼い主の皆さまがお伝えして身体の中に宿ってくだされた仏さまの種が芽を出して、あのペットが私たち人間と同じように南無阿弥陀仏をお称えするようになるのだそうです。


阿弥陀如来は、我が名を称するものを必ず救う!


つまり、ペットも必ず私たちのように救われていくのですね。(ふか〜い)


皆さま、安易に綺麗な言葉で願望を持つ前にすべきだと思うことがあります。

あらゆる命は、南無阿弥陀仏に生きていくことが一番大事なのであります。


どんなときも、どんな場合でも、南無阿弥陀仏をお称えしながら生きていく。

これが真実なる人生であります。

浄土真宗の親鸞聖人の歩まれた人生はいかなる時も南無阿弥陀仏を人生の【灯】として生き抜くことを教えてくだされたことを忘れないでください。


知識ばかり得てわかったつもりになると、とかく【自力】になりがちです。

自力では【化土】にしか生まれられません。


浄土真宗の生活信条には、

【み仏の誓いを信じ、尊いみ名を称えつつ、強く明るく生き抜きます】とありますよね。


これを実践することが一番大事なのです。

南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏

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