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執筆者の写真超法寺の住職

有難きしあわせ者

皆さま、こんばんは。

今日は不安定なお天気でしたね。

それでも本降りにはならずに助かりました。


今日は横浜市泉区の西恩寺さまの[宗祖降誕会、永代経法要]の布教へ呼んでいただきました。ここは亡き梯實圓和上の縁が深いお寺で多くの素晴らしい和上さま、先生方がご出講されるため、私のような若輩者が出向など希有なことだと思います。勿体無いことですね。


お取次は、今年のテーマであります[母情仏心]で、ご讃題は、親鸞聖人のご和讃[高僧和讃 善導讃]、

【釈迦•弥陀は慈悲の父母 種々に善巧方便し われらが無上の信心を 発起せしめたまひけり】をいただきました。


意味は、

【お釈迦さまと阿弥陀如来は慈悲深い父母であります。巧みな手だてをさまざまに施し、わたしたちにこの上ない真実の信心をおこさせてくださったのです】


このお心は専修念仏の仏道を明らかにされたものでして、【二河白道の譬え】としてお取次をされます。私は今回は時間の関係もありお話しできませんでしたが、


【ある旅人が西に向かって一人無人の原野を進んで行くと、にわかに水火のニ河に出会う。

火の河は南にあり水の河は北にあって河の幅はそれぞれ百歩ほどであるが、幅4、5寸ほどで水と火が常に押し寄せている。

そこを群賊や悪獣が旅人を殺そうと後ろから迫ってくる。

旅人は行くも帰るもとどまるのも、どれ一つとして死を免れることができない。

思い切ってニ河の間の白道を進んで行こうと思った時、東の岸から「この道をたずねて行け」と勧める声があり、西の岸からは「ただちに来たれ、われなんぢを護らん」と呼ぶ声がする。


東の群賊たちは危険だから戻れと誘うが、その声を顧みることなく一心に疑いなく進むと西岸に到達し、諸難を離れ善友とまみえることができたというお話しです。】


※浄土仏教という仏道のイメージをよく伝えるもので、さまざまな煩悩が襲いかかるこの道を、仏の呼び声を聞きながら命懸けで進むのです。


「往けよ」「来いよ」のよび声に信じまかせて、この道を往くのです。

往生浄土を往く念仏者の仏道なのです。


🟢東からの「この道を往け」は、お釈迦さまの発遣の声で、西からの「この道を来いよ」は阿弥陀如来の召喚の声なのです。


また原野に一人彷徨う旅人とは、他ならぬこの私のことでありましたというお味わいです。


⭕️釈迦弥陀は慈悲の父母と、私たちはご本尊の阿弥陀如来を仰ぐなかに、お釈迦さまも仰いでいくのです。


お念仏、南無阿弥陀仏をお称えして釈迦弥陀の「往けよ」「来いよ」の南無阿弥陀仏の喚び声を聞いて、今日一日、今日一日とお浄土への道すがらをご一緒に歩ませていただきましょう。


また一つ、私の宝物が増えました。

西恩寺さま、ありがとうございました。

これからもなお一層、精進して必ずや超法寺を包括寺院にさせていただけるよう努めてまいります。


南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏

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