新聞の歌壇に見ゆる(母を想う)

更新日:11月1日

◉忌日とて、集い来たりし子等皆が

 語らずなりし妻を哀しむ


◉「人間は誰でも死ぬ」を枕とし、

 子は相続の話言い出ず


◉すてられて、なお咲く花の哀れさに

 又取り上げて水与えけり


◉泣きわめく 子に微笑みて手話をする

 母あり頬に 涙流れいき


◉母自ずから 母と言うものを言わざりき

 この母を母の中の母とぞ思う


◉ふくらまし真綿の如く温かき母の声を聞く

 受話器の中に


◉麦踏みを母と競えば風上に

 いつも立ち居り我を庇いて(かばいて)


◉里芋の子芋孫芋 娘に送り

 妻の炊きたる親芋を食う

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