超法寺の住職2022年10月31日読了時間: 1分新聞の歌壇に見ゆる(母を想う)更新日:2022年11月1日◉忌日とて、集い来たりし子等皆が 語らずなりし妻を哀しむ◉「人間は誰でも死ぬ」を枕とし、 子は相続の話言い出ず◉すてられて、なお咲く花の哀れさに 又取り上げて水与えけり◉泣きわめく 子に微笑みて手話をする 母あり頬に 涙流れいき◉母自ずから 母と言うものを言わざりき この母を母の中の母とぞ思う◉ふくらまし真綿の如く温かき母の声を聞く 受話器の中に◉麦踏みを母と競えば風上に いつも立ち居り我を庇いて(かばいて)◉里芋の子芋孫芋 娘に送り 妻の炊きたる親芋を食う
◉忌日とて、集い来たりし子等皆が 語らずなりし妻を哀しむ◉「人間は誰でも死ぬ」を枕とし、 子は相続の話言い出ず◉すてられて、なお咲く花の哀れさに 又取り上げて水与えけり◉泣きわめく 子に微笑みて手話をする 母あり頬に 涙流れいき◉母自ずから 母と言うものを言わざりき この母を母の中の母とぞ思う◉ふくらまし真綿の如く温かき母の声を聞く 受話器の中に◉麦踏みを母と競えば風上に いつも立ち居り我を庇いて(かばいて)◉里芋の子芋孫芋 娘に送り 妻の炊きたる親芋を食う
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