皆さま、こんばんは。
皆さまは落語好きですか?
最近では、お寺の法要で落語を催すことがありますね。先日、ご出向させていただいた際も私の後にメインイベントとして?笑
落語が用意されてありましたね。
負けちゃいかん、と気合い入れて頑張ったのですが却って気負ってしまったようでしたね。
自分のやるべきことに集中しなくてはなりませんね。
さて落語で一番有名な【寿限無】はご存知ですか?
【寿限無、寿限無、五劫のすり切れ•••••】は、〈いのちに限りなし〉という意味です。
「寿限無」を仏教用語として書くと「無量寿」。「ア•ミター」(インドの古い言葉)
これを漢字に表すと「阿弥陀」になります。
寿限無とは阿弥陀さまに通じるのですね。
この阿弥陀如来さまは、「願い」を持たれた仏さまで「すべてのいのちを救いたい」という誓願を持っておられます。
私は明日、55歳の誕生日を迎えます。
よくぞここまで。
若い時分に好き放題に暴飲暴食を続け、27歳で体調を崩して主治医からは、「末田さん、このままだと43で死にますよ。」と余命宣告までされる愚かな私が。
もう12年ももうけものの人生を歩ませていただいているのですからね。
今も人並み以上に持病を抱えて、毎日数多くの薬に頼っているのが私です。
タバコはおかげさまで20年前に卒煙しましたが、後遺症に悩まされていますよ。気管支喘息を抱えて、これまた薬がないと苦しくて息も絶え絶えになるほど。あれほどタバコを吸ってはならないと言われてきたというのになぁ。
自業自得とはこういうことを言いますよ。
そんなことを思いながら。
さて私たちの生死流転(しょうじるてん)するいのちは、【分段生死】(ぶんだんしょうじ)と言い、前のいのちの記憶は全く無いそうです。
私は前世は何だったのかな?セミだったかな?鳥だったか?犬?猫?ひょっとしたら皆さまが見たら親の仇のように殺そうとするゴキブリやクモだったかもなぁ。
つまり、仏さまの存在に気づくことなんて皆無だったのだろう。
では、なぜこの度、人間に生まれることができたのでしょうか。
実は人間に生まれてくるには条件があるという。
五戒を守れたから人間に生まれる縁になったと説かれています。
「嘘をつかない」「命を奪わない」「モノを盗まない」「男女のトラブルをしない」「飲酒をしない」
この五つを前世で守れたから人間に生まれられたんだという。
でも、なんかおかしくないかな?
だって、人間に生まれて今、この五戒は全く守れていない私がいる。
これこそ【分段生死】なのでしょう。
私たちは、何を求めているのか?
しあわせになりたい。若くいたい。健康でいたい。長生きしたい。
それなのに人間として生きると、これらが全て失われていくのですね。
一生懸命、豊かになりたい!しあわせになりたい!長生きしたい!と生きているというのに。
全部裏切られていくのです。
何故でしょう。
簡単ですよ。人間は迷いのいのちだから。
それが私たちには、仏さまのみ教えを聞かなければわからないのですよ。
それがこの度ようやく、さまざまな縁によって私が私のありのままの姿を知る機会に出逢えたのですね。
知らないと、自分のいのちの往く先すらわからない。ペットが死んだら「虹の橋を渡りました」とか正気ですか?と思うほどのことを皆さま仰る。願望が強いのでしょうが真実ではありません。
また私たち人間も、死ねば仏にはならないし、お墓で眠らないし、天国など間違っても行けません。なぜなら私たちは神さまの言うことを聞かずに生きているからです。天国に行けるのは神さまとの契約を守った人生を全うした人だけですから。
では阿弥陀如来さまが立てられた願いとはなんでしょうか。
〈必ず会える世界〉倶会一処と経典にはあります。これこそが阿弥陀如来さまの建立してくだされた「お浄土」であります。
この世の縁は必ずいつか、消えてなくなります。親子•兄弟•夫婦•友人•親戚•知人•仲間•••••、さまざまな方々と再び会えることを楽しみにできるのですね。
これが一番じゃないですか?
サヨナラしない人生。
阿弥陀如来さまは、「安心してまかせてくれ!」「我が名を素直に申してくれ」「次のあなたのいのちは無量寿のいのちになるように私(阿弥陀)が完成したよ」と。
その阿弥陀如来さまの願いが、ようやく私の耳に「南無阿弥陀仏」と声となって、この私の上に届いてくれたのですよ。
誰が届けてくれましたか?
皆さまの先立って行かれた方々が身をかけて、この私に仏法として届けてくれたのですね。
有り難いじゃないですか。
確かに大切な方々を見送られて悲しい、寂しい人生を歩まれておられるでしょう。
でも、また会えるのですよ。
中には今会いたいのに•••と屁理屈を言う人もいるでしょうが、あっという間です。
大丈夫です。寂しかったら、辛かったら、是非仏法(法話)を聞いてください。
きっと楽になりますよ。
宣伝じゃないけど、築地本願寺YouTubeチャンネル「ひとくち法話」には、たくさんの浄土真宗本願寺派の布教使が色々な切り口の法話を御紹介しておられますよ。
お恥ずかしいながら私もアップしていただきました。
また超法寺住職の「ひとくち法話」は、超法寺ホームページに貼り付けてありますので、いつでも視聴いただけますよ。
なかなか優しい法話になっていますよ。
しかし面白いですよね。
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