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執筆者の写真超法寺の住職

「大吉、やったぁ」じゃ

皆さま、おかげさまで2024(令和6年)新年を迎えさせていただきました。

本年も昨年同様、何卒よろしくお願いいたします。またご丁寧に年賀状をくださった方には重ねて御礼申しあげます。


さて、年賀と言えば初詣。

初詣と言えば「おみくじ」。

おみくじといえば「大吉」。

恒例の姿であります。

しかし、実は「大吉、やったぁ」じゃないんですわ。

それはそれでいいことなんだけど、人間って喜びの中からはそんなに喜べないのです。


「おみくじ」は、神さまからのメッセージが書かれてありますよね。

以前、某天満宮の宮司さんにお会いする機会がありまして、めったにないことなのでずっと気になっていたことをお尋ねしました。

「おみくじ」って、「大吉」が一番ですか、本当に意味のあるものは何ですか、と。

すると宮司さんは仰っしゃいました。


本当に意味のあること、神さまからのメッセージは、「大吉」とかではなく「凶」であり、一番下に書いてある「何とか運」のところなのですよ。常々、皆さまにはお話するのですが皆さまはどうにもご理解いただけないのです。

ではなぜ「凶」が意味があるかと言えば、「凶」の字にあります。

これは「メ」は「芽」ということで、今は良くないが、精進すれば「良い芽が出る」ということなんだそうです。

今は良くないが、努力次第できっと良くなりますよ、との神さまからのメッセージなのです。

だから、木に結んで来たらダメ。

財布やメモ帳など常に身につけているものに入れて、毎日確認して「何とか運」を努力していったら良い結果が出るという意味なんだそうです。


だから一喜一憂するのではなく、常に精進することを忘れないことをお諭くださるのです。

皆さまもどうか、「大吉、やったぁ」じゃなくて、良いこともあり、良くないこともある、この一年を努めて生きていきましょう。


もちろん、お念仏をお称えする私たちも常に阿弥陀さまを仰ぎながら、ナンマンダブツを心の灯火として生きていきましょう。


あ、忘れた頃にやってくる地震が石川県能登で発生、震度5だそうですよ。

お見舞い申し上げます。

明日は地元かも知れませんよ。

備蓄は大丈夫ですか。


改めて、皆さまには本年もよろしくお願いいたします。南無阿弥陀仏

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