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執筆者の写真超法寺の住職

声聞(ショウモン)のススメ

皆さまこんにちは。今日は穏やかな天気に恵まれました。さて、相変わらずSNSを見ていますと、愛犬が亡くなり「虹の橋を渡りました」などという悲しいコメントを目にします。

人が亡くなれば「天国へ行きました」など、およそ有り得ない綺麗な言葉と願望ばかりが目に映ります。これでいいのか?


いや、ダメです。

それは間違ったものの見方だから。


この度は【声聞】(ショウモン)についてご紹介いたします。

私たちが今生きている世界は【人間】、仏教では迷いの世界で有ります。

迷いの世界は、どんなによくないことがない様に願っても残念ながら有るばかりの世界であります。仏教では、【地獄】•【餓鬼】•【畜生】•【修羅】•【人間】•【天】と迷いの世界を説いています。

私たちは、日々、心と口と身体で、さまざまな行為(行ない)をします。そのような行為が作っていく世界がこれらの六つの世界なのです。


詳しくお話ししますと、

【地獄】•••怒りの世界

【餓鬼】•••貪りの世界

【畜生】•••無自覚、無反省の世界

【修羅】•••争い(闘い)の世界

【天】••••••舞い上がった状態


【人間】五つの世界の生き方•行いを悲しむことができる世界

初めて《仏さまの教えを聞こう》と思えるのです。


【人とは、悲しみを知る世界。迷いの世界の中で唯一、人である時に、七歩目の世界である声聞の世界に行けるのです】


声聞(ショウモン)とは、

仏さまの声を聞く世界


仏教の教えを聞く世界


つまり、人間に生まれたということは迷いの世界である六道(ロクドウ)を一歩超えて悟り(仏の世界)へ向かう第一歩目の世界にいるのです。どうですか、素晴らしいでしょう。


皆さま、いかがですか。

凄いですよね。

ようやく、やっとの思いで迷いの世界から仏の世界へ向かうことのできるチャンスに今出逢えたのですよ。

何億回、何千億回の命を生き死にしてきて、やっと、やっと、この苦悩を終えていくチャンスを迎えることができるのです。


だからこそ、先祖代々に感謝して「今」こそ仏さまのみ教えを聞いていただきたいですね。

いや、聞かなくては申し訳ありませんよ。

ご先祖や、私に「命」をかけてさまざまなことを教えてくれたものへの感謝をもって生きることをオススメしてくれているのですから。


ここで、(東京都21歳 男性)の、こんな言葉をご紹介いたします。

【君が悲しいとき、君が嬉しいとき、最初に頭に浮かぶのが僕でありますように】


素晴らしいなぁ、と思いました。

私なり味わうと、仏教の教えを聞くと、こういう味わいになるのでしょうか。


阿弥陀さまは、いつも私の傍に(かたわらに)寄り添っていてくださいます。

「僕」のことを思い出してくれよ、と願っていてくださるのです。悲しいとき、嬉しいとき、それぞれを大切にして、お念仏(南無阿弥陀仏)をお称えさせていただきましょう。


※「僕」•••阿弥陀如来さま

※「君」•••私


独りじゃないよ。

いつも阿弥陀が一緒だからね。

寂しいとき、苦しいとき、腹が立ってしまったとき、辛いとき•••••いつでも私(阿弥陀如来)の名をよんでくれ。

いつもあなたと一緒にいるからね。


これが浄土真宗のおみのり(法)であります。


辛くなってしまったら、また読み返してください。きっと「私」らしく生きてみようと思ってくださると私は考えます。


南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。

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