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六字のみ名を称えつつ

皆さま、おはようございます。

クリスマスイブですね。

コロナ禍が落ち着きましたのでさぞ賑やかな

イブとなることでしょうね。

とあるスキー場では、サンタ服を身にまとうとリフト代がタダになるイベントがあり80名ほどがさまざまサンタに扮したスキーヤーが集まったと報道されていたした。


リスペクトして超法寺でも何かやろうかなと住職は考えました。ウフフ。

世界三大覚者の一人の誕生日を皆で祝おう。

もちろん4月はお釈迦さまのお誕生日を。

浄土真宗ならば5月の親鸞聖人のお誕生日を。

そうやって仏縁を結んでいきませんか?


ある時、山口県で散髪待ちをしていた時に聞いた親子の会話が忘れられない。

「お父さん、うちにもサンタクロースが来るのかな?」

「いや、来ないぞ。うちは浄土真宗でキリスト教ではないからな。」

「ふ〜ん、そうなんだね」と、残念そうな息子さん。

「でもな、ナンマンダブツを称えてくれたら、お父さんがお前が欲しいものを何でも買ってやるぞ。」

パ〜と笑顔になった息子さん。

「本当!」大きな声が散髪屋さんの店内に響いて皆がこちらを見たのでした。


皆さま、どう思いますか?

私はこういう我が子の育て方が仏の子を育てるのではないかと思うのですよ。

仏教徒だからクリスマスはやらないなんて、せせこまいことは言わないで世界的イベントを皆で一緒に楽しもうではないか。

とはいえ別に教会へ行くことはないかと思うけどね。信仰は別なんだから。


子どもは、親の言動によって知らず知らずのうちに育てられるのです。

私もそうでしたよ。お父さんありがとう。


さて、では浄土真宗の人はどのように日々を過ごして行くべきなのでしょうか。

浄土真宗には、【生活信条】なるものがあり、冒頭に、「み仏の誓いを信じ、尊いみ名を称えつつ、強く明るく生きぬきます」とあります。

また、【真宗宗歌】には、「六字のみ名を称えつつ、世のなりわいにいそしまん」と、あります。


この「称えつつ」の【つつの念仏】こそが他力の念仏であります。


「ナンマンダブツ、ナンマンダブツ」と声に称えつつ、布団から起き上がります。

称えつつ、炊事、洗濯、掃除をします。

称えつつ、車を運転します。「ナンマンダブツ、ナンマンダブツ」と称えつつ、仕事をするのです。

風呂にも、トイレにも、テレビを見ながら、おせちを食べながらでも、初詣、初日の出でも、常にナンマンダブツと一緒に生きていくのです。


これこそが浄土真宗の生き方なのです。


他力=仏力=仏さまが私の上にはたらいている。


【つつのお念仏】が他力のお念仏。


我が恩師、今は亡き熊本県阿蘇の工藤義修先生が家庭教師をしていた故大谷光照さまよりお願いされて考案したのが「浄土真宗の生活信条」なんだと生前に先生からお聞きしました。


私はこの生活信条を唱和する度に工藤先生を思い出します。素晴らしい先生に遇わせていただきました。南無阿弥陀仏


仏前に座って手を合わせなければお念仏が称えられない。皆さまもそうですか?

そのお念仏は作法としてのお念仏かな。

仏さまや亡き人に向けて称えるお念仏は、残念ながら自力のお念仏です。

親鸞聖人は自力のお念仏では救われないと戒めておられますよ。


「かぜをひくと、せきがでる。才市が御法義のかぜをひいた、念仏のせきが、でるでる」


妙好人の浅原才市さんはお念仏を称えられました。

妙好人がお嫌いな方もあるようですが、嫌う前にあなたもこのようにお念仏をお称えして、お念仏を喜んでみなさいよ。できますかな?


さて今日も一日、寒いですがホッカイロを腰に貼って頑張ろうと住職は思いました。

Merry Xmas。南無阿弥陀仏

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