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執筆者の写真超法寺の住職

何のために生きるのか

「何のために生まれて、何のために生きるのか、わからないなんてそんなのは嫌だ」[それ行けアンパンマン]


皆さま、こんにちは。

今日も強く明るく生き抜いていますか?

不安を抱え、悩んではいませんか。

改めて考えてみましょう。

この世は決してハッピーではございません。

たまにはハッピーなこともあるでしょうが、やはり最後は不安、悩み、悲しみ、怒りから解放されることはありません。

何故ならば、私たちが生きている人間世界は【諸行無常】という、有ることばかりの世界だからです。


どんなに私の都合通りにしようと思ってみても、そうはならないのです。

どんなに祈願してみても、残念ながら神さまは私のお願いなど聞いてはくださいません。

それはどうして?

いや、簡単ですよ。

だって私たちは神さまの言うこと(願い)などに耳を貸さないじゃないですか。

それにお賽銭を入れるでしょうが、10000円くらい入れていますか?

せいぜい奮発しても500円とかじゃないかな。


ま、500円だとしましょうか。

では皆さまは、誰かから500円あげるから言うこと聞いてって言われたらどうしますか、聞いてあげますか?

きっと、「バカにすんなよ、子どもじゃないんだぞ。なんでたった500円でお前の言うことなんか聞いてあげなきゃなんないんだよ。」って言うはずですよ。


神さまは、私のわがままを聞く存在ではありません。むしろ私の今を心配して、こうして生きて行きなさいってお示しくださいます。

でも、私は「大吉」ばかりに気を取られてしまい、肝心な神さまの願いなどに興味すら感じません。帰るときにはもう木に結んでいるんじゃないかな。


そもそも何故、神さまの願いや、仏さまの教えを聞かねばならないのか。

それは私の苦悩が終わりがないと言うことだからです。そして私の悲しみにも終わりがありません。

私たち人間は、独り生まれて、そして最後はまた独りで死んで行かねばなりません。


お釈迦さまは、「人生は苦なり」と教えてくださいました。

皆さまは、そう思って生きていますか。

逆ではありませんか。

「人生は楽なり」と。

いのちの目覚めこそが私が今を安らぐ中に生きる妙策であります。

この肉体が滅んでも無くならない「いのち」の姿を知ることにより、死んで終わることのない生き方を知らされます。


人間は(もちろん動物も)、死んだだけではいいところには行けません。(天国とか)

この世の生き方が、自業苦(地獄)なのに死んでさとりのいのちになるなんて有得ません。


ならない私がいるからこそ神仏の願いがあるのです。だと言うのにも関わらず自分勝手な生き方をしていて、どうやってしあわせになるんでしょうか。なれませんよね。

「いのち」の目覚めとはそこに目覚めていくのです。


南無阿弥陀仏という阿弥陀如来のはたらきは、私以外のどなたかが、あまりにも危険な生き方をしている私を心配して、真実に目覚めてくれよ、と喚び続けているのです。

どなたかが称える南無阿弥陀仏は、み仏が喚ぶ声であります。

頼みみしないのに、み仏ははるか世界から喚び通しに喚び続けていてくださいます。


あらゆるいのちを間違わせないぞ、との親の願い、親のはたらきで先手、先手を打ってすべてを仕上げて南無阿弥陀仏の声となって届けていてくださいます。


この、阿弥陀さまのお心を知り、阿弥陀さまのご苦労に心が砕けて、み教えに耳を傾ける私になればこそ、「今」をしっかり生きていこうという私になるのです。

あぁ、私は独りなんかじゃなかった。

私はいつでもどこでも阿弥陀さま(南無阿弥陀仏)と一緒だったんだなぁと思うことができるのではないかと私は常々そう思っています。


金子みすゞさんも、

「さびしいとき」

わたしがさびしいときに よその人はしらないの。

わたしがさびしいときに、お友だちは笑うの。

わたしがさびしいときに、お母さんはやさしいの。

わたしがさびしいときに、仏さまはさびしいの。


と、おっしゃっています。

ただ、金子みすゞさんは宗教詩人ではありませんので、仏教的な解釈で味わうのではなくて、読んだままを味わい受け止めていただきたいと思います。


来月25日14時〜超法寺にて「金子みすゞ生誕120年記念公開講座」[講師/ちひろ]を開催します。参加費無料、先着10名


私が生まれてきた意味、私が今生きている意味をご一緒に感じてみませんでしょうか。


本当のしあわせは、阿弥陀如来にお遇いして、南無阿弥陀仏をお称えする私になって、このいのちが終わったらお浄土に生まれさせていただいて仏のさとりとならせていただくのです。

南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏

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