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執筆者の写真超法寺の住職

ミエナイチカラ

皆さま、こんばんは。

今日は冷たい雨でした。

たまにはいいですね。

さて今月も早後半戦ですね。

あっという間に過ぎていきます。

相変わらずお仕事は少ないまんま。


新型コロナ禍でどん底を経験したからか、まだ心に余裕があります。そしてあの時にたくさん歩いて営業しました。つまりやれることは全てやりましたからこれ以上はやれることはありません、多分。

たくさん超法寺として種まきをしてきました。

だからこそ今は辛抱する時ではないかと思います。


お寺は基本的にはご縁がある門信徒からの依頼により支えられています。

護持という言葉で表されます。

住職一人の力には限界があります。

そこに僧侶派遣業者からの依頼があればこそ何とか維持されているのです。

それが約半年、業者からの依頼が激減してきました。一つの業者は原因がわかりました。

今月から少しではありますが依頼が再開されました。有り難いことですね。


また近隣寺院からのお手伝いもお声がけをいただきます。また今日は築地本願寺さまからご依頼をいただきました。つまりあちこちからのお助けを賜っているということなのですね。


昨日のテレフォン相談でも相談者から言われましたが、お念仏を称えると病気が治ったり•••そんなこと親鸞聖人は一切仰っていないのですが、人間って勝手にそう思ってしまうものなのです。浄土真宗は「現世祈祷」には頼らない教えです。つまり私の「欲」を叶えるための教えではないからです。


私たちは悲しいかな、事故に遭いたくないからと車に交通安全のお守りステッカーを貼ったり、家庭が幸せであるようにと「家内安全」のお守り、病気にならないようにと「無病息災」、商売が上手くいくようにと「商売繁盛」、受験に合格するようにと「合格祈願」•••• と、さまざまなお願い、つまりこちらから、私のお願いを神仏に聞いてもらうことが仏教なんだと根本的な間違いを犯しています。


冷静に考えてくださいね。

病気や災いは神さまや仏さまが起こしているのではありません。

そもそもが全て「縁」によって私がそうしているだけなのです。

生まれたから死ぬのです。

歳を重ねているから老いるのです。

老いるから身体の具合も悪くなります。

お酒を飲むから、タバコを吸うから、ストレスを抱えるからそういったリスクに晒されます。

逆に品行方正に生きてもやはり命は衰えます。

例えば、心臓は約50億回心拍を打つと限界を迎えるそうです。

つまりあまり恋愛感情を持つとドキドキしますから危険ですので必要以上に恋をしないようにしましょうか。タバコを吸うと1本で約2分寿命が縮まると言われます。

全部私自身のせいなのですよ。


それを悲しいかな、いつも私たちは誰かのせいにして自分は正しいんだと誤解しているのです。だからいつも争いが起こるのです。

決して神さまや仏さまがバツを与えているのではないのです。そこから知ることが大事。

自分を見つめ直す機会を日々の生活に取り入れる、それがお寺参りなのです。

自己研鑽の場であります。


さて、「利益」(りやく)というのは、仏さまが与えてくださる恵みや、教えをいただいて、このみ教えに従って生きることによって得られる恩恵のことを言います。


それを浄土真宗では【現生十種の益】(げんしょうじゅっしゅのやく)と言われます。

ご紹介しますね。


①諸天善神などの目に見えない存在から護られる。

②南無阿弥陀仏の名号に込められたこの尊い徳が身に備わる。

③罪悪が転じてお念仏の善と一味になる。

④諸仏に護られる。

⑤諸仏に誉めたたえられる。

⑥阿弥陀さまの光明に摂め取られて常に護られる。

⑦心が真のよろこびに満たされる。

⑧阿弥陀さまのご恩を知らされ報謝の生活をするようになる。

⑨阿弥陀さまの大いなるお慈悲を人に伝えることができる。

⑩やがて、この命が終わると仏にならせていただけると定まった正定聚(しょうじょうじゅ)の位に入る。


これらの利益は、物質的なものではありません。全て阿弥陀さまの側の願いから私たちに与えられるのです。

つまりお願いしたからではないのです。

いただいた(信心をいただきました。)ことによりおのずといただくものであります。

[煩悩まみれの私はすぐそこに手垢を付けたくなる]それでは他力本願とはならないのです。


私たちが日々抱えている欲はいずれ必ず私から離れていくものばかりでありますよ。

いつまでもジャイヤン気分では生きられないのであります。そこへのお気づきは日頃からの仏法聴聞を重ねて行く中に受け入れられるものであります。


肩の荷がおりた生き方は楽になりまっせ。

私も日々、超法寺を維持するために悪戦苦闘する毎日ではありますが、周りがさせてやろうとの大きなはたらきにより何とか堪えられているのでしょうね。有り難き幸せです。


来月の超法寺報恩講、遷座入仏法要は23日14時から勤修いたします。

尚、有り難いことに築地本願寺中尾宗務長がご臨席くださることになりました。是非お参りくださいませ。法要後には記念撮影をいたします。ご講師は成田了恵師[富士見市、恵光寺住職]をお迎えします。元気の無い人は師の話しを聞いて欲しいです。元気になって年末年始を力強く過ごしましょうよ。

私も今から楽しみです。

懇親会も予定しています。

南無阿弥陀仏

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