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ガタガタいわんと

執筆者の写真: 超法寺の住職超法寺の住職

皆さま、こんばんは。

今日は充実した一日でしたか?

悔いを少なくできましたか?

お念仏申せましたか?


また都内は千人単位で新型コロナウィルス新規感染者が増えましたね。

皆さまは気をつけていますか?

濃厚接触者となるだけで14日も隔離されてしまうのですよ?

私は2週間も隔離されたら大ピンチになります。生活がままならない。

だから必要以上に気をつけていますよ。


今日は馴染みの豚丼専門店「木ノ下」へ新年のご挨拶を兼ねて行ってきました。

とても優しい、柔らかなマスターで、私は人柄と絶品の味に惹かれてずっと通っています。

マスターはいつもお店に来られる常連さんに私のお寺を紹介してくださいます。

有り難いですね。

マスター自身も長野県から来られた浄土真宗の方であります。

不思議なご縁にあわせていただけています。

写メは、S丼と言います。是非ご賞味あれ。


皆さまもどうぞ気を緩めずに油断せずにお過ごしください。


さて、今日は「お念仏」について、妙好人(みょうこうにん)と言われる方々はどのように生きられたかをご紹介します。


【庄松をたすくるぞ 庄松をたすくるぞ 庄松をたすくるぞ】


讃岐の妙好人、庄松(しょうま)さんのエピソードです。感動的な彼のお経の読み方が伝えられています。

庄松さんは字が読めなかったのです。

ある法座のおり、参詣人の一人が彼に「庄松さんはお経が読めるそうやな、そんならいっぺんここよんでや•••」という具合に彼に経本を手わたしました。内心は文字の読めない庄松さんに経本をもたせて、人びとの前で恥をかかせてやろうと思っていたのでした。


庄松さんは相手のこころなど知るよしもなく、うやうやしく経本をいただいて、「ここにはな、庄松をたすくるぞ、庄松をたすくるぞ、庄松をたすくるぞ、庄松をたすくるぞ、庄松をたすくるぞ、庄松をたすくるぞ••••••と書いてあるわい」と読み上げたのでした。


素晴らしいと思いませんか?

皆さまはどう思いましたか?

是非、庄松のところを自分の名前を置き換えて

読んでみてほしいですね。

きっと、浄土真宗のお経とはどのような意味が込められているかをご理解いただけるはずです。


逆に物足りないとか、え〜っと思われた方は根本的に浄土真宗のみ教えを誤解されていると思いますよ。

お念仏、南無阿弥陀仏は呪文でも、免罪符でもないのです。

阿弥陀如来さまの、私たち凡夫を救うための唯一の法を、ご本願という願いを立て誓い、はたらき続けておられるのです。


つまりは、庄松さんがおっしゃる「たすくるぞ(助けるぞ)」

これだけなのです。

助からん私を、阿弥陀さまは助けるぞ!と、

おっしゃってご苦労くださっているのです。

頼もしいじゃないですか。


これほど確かなお味わいがいただけているかたこそが妙好人の妙好人たる所以ではないでしょうか。


なるようになる。

なるようにしかならない。

そう思っていれば、なるようにはなる。


なったまんまを南無阿弥陀仏をお称えしながら生きていくのが浄土真宗のおみのりです。


「ガタガタいわずに念仏しなはれ」

お経を読み、仏さまにふれるということは、しのごの、ガタガタ言わずにまずはお経の言われるとおりになることよ。

仰せのとおりにお念仏申す(称名)ことのない人生には、仏さまの大悲を味わうことなど決してございませぬ。

南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏

今日も私の愚痴を言う口からお念仏が出てくださいました。

勿体ない、勿体ない。有り難い、有り難い。

なんまんだぶつ、なんまんだぶつ、なんまんだぶつ。

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