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わたしのとなりにいらっしゃる

皆さま、こんばんは。

今日も寒かったですね。

北海道ではめちゃくちゃ雪が降っているようです。4年前を思い出しましたよ。

暴風吹き荒れる中フェリーで行きました。

苫小牧からドカ雪の中を札幌市まで渋滞、雪にはまりながら峠を越えて。

今考えてもよく車で行ったことです。

北海道での常例線(一ヶ寺一ヶ寺、法話をして歩く)に行きました。

色々な人たちと出会い、北海道開教区を肌で感じながら三週間。

今ではさすがにそれだけお寺を空けられないから貴重な仏縁でありました。


あの経験が今の私を支えていてくださいますよ。

きっとまたチャンスがあれば出てみたいなぁ。


さて、今月9日〜16日は宗祖親鸞聖人御正忌報恩講であります。

《ここに祖師聖人の化導に依りて、法蔵因位の本誓(ほんぜい)を聴く。歓喜胸に満ち、渇仰肝(かつごうきん)に銘ず。然れば則ち、報じても報ずべきは大悲の仏恩、謝しても謝すべきは、師長の恩徳なり。等。》『報恩講式』


弘長二年霜月二十八日(新暦一月十六日)満九十歳の長寿を全うされて、お浄土にお還り遊ばされる時、

【我が歳、きわまりて、安養浄土に還帰す(げんき)というとも、和歌の浦曲(うらわ)の片男波の、寄せかけ寄せかけ還らんに同じ、一人居て喜ばば二人と思うべし。二人居て喜ばば三人(みたり)と思うべし、その一人は親鸞なり。】


毎年毎年必ず法要に出勤させていただきました。まだ千葉のお寺にいるときには。それが新年の私のルーティーンでした。

寒くて寒くて•••••どんなに着込んでも、貼る温湿布しても、やはり余間に座っていると冷気が半端ありませんでした。

しかし目の前には前門主(大谷光真さま)が静かにお座りになられていますから、気合い入れて座ったのが懐かしいなぁ。


数年前に北ブロックの団体参拝が埼玉組担当で、お手伝いを兼ねて出勤したのが最後でした。あの極寒の中、御影堂中に響き渡るご門徒の「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」の声が懐かしい。

あれは広島県や北陸の熱心なご門徒が、お小遣いを貯めて御正忌報恩講にお参りされていたのです。頭が下がりますよね。


なかなかできることじゃないよ。

お小遣いが無くなるまで(へそくりかな)、ずっと京都にいてお参りを重ねているんだそうです。


悲しいかな、あの喜び溢れるお念仏を「うるさい」などというお寺さんがいるのが私には悲しいですね。


報恩講は、浄土真宗では一番大切な法要であります。歴史は古く、永仁二年、第三世、覚如上人(親鸞聖人の曾孫)が宗祖三十三回忌にあたり、『報恩講式』を著されて以来と言われています。

しかしながら、実際はもっと古く、覚信尼さま(親鸞聖人の御息女)の時代にも、十一月のご命日に、門徒が参集されていたようです。


存覚上人(覚如上人の御長男)の著述『一期記』には、「七箇日御報恩」、「大谷恒例御報恩念仏」などと記されていますから、すでに七日間営まれていたようです。


京都、西本願寺で勤められます報恩講は実に見事な荘厳であります。内陣のお飾りは圧巻です。是非一度はお参りしていただきたいものです。


ではなぜ報恩講というのでしょうか。


「恩」とは何か。

「報いる」とはどうするのか。


「恩」とは、「喜び」を知らされた者の「心のぬくもり」であり、そこから「自覚」が生まれます。

自覚がなければ「使命感」は湧きません。

「報ずべきは大悲の仏恩、謝すべきは師長の恩徳」、この胸に満ちた歓喜であり、【世の中安穏なれ、仏法弘まれ】の大きな使命感にいきるのです。


親鸞聖人とご一緒に歩ませていただくのです。


あの島倉千代子さんが吹き込んでいる「親鸞さま」ご存知でしょうか。

あの中で歌われている「私のとなりにいらっしゃる」「私の手をとり歩まれる」。

さみしいこの世を、賑やかに、悲しい夜を嬉しく、苦しい日を喜んで歩ませていただくのです。


感謝の思いが強ければ強いほど、お念仏(南無阿弥陀仏)の声は自然と大きくなるのです。


皆さまもそうでしょう。

嬉しい気持ちが強ければ強いほど、「有難う!」って黙っていないで、声で表しますよね。あれと同じなのですね。

それを、喜んで親鸞聖人に感謝の御礼をされているご門徒さんに「うるさい!」は無いはずだよね。失礼なことだと思いませんか?


親鸞聖人のおかげで、日々地獄行きのタネを巻き続け生きている愚かな私が阿弥陀如来さまの大悲のはたらきを聞かせていただくことができた。南無阿弥陀仏をこの愚痴の口に称えることができたのです。

もう輪廻転生はこの度でおしまい!

必ず浄土へ生まれさせていただいて仏にならせていただく喜びを知らされたのです。


親鸞聖人の九十年の生涯を聞かせていただくことは、私の生きていく道を明らかにしてくださっているのですから実に有り難い、勿体ない仏縁でありました。


そんなことを思いながら、今は私ができることを精一杯頑張ります。

皆さまも、遇い難い仏縁を結んでくださったご先祖さまを思いながら、南無阿弥陀仏をお称えして感謝申し上げていただきたいですね。


今日は朝から定期検診で千葉県や都内を走り回りました。途中、千葉市の実家へ寄り、新年のご挨拶をしてきました。

横浜市から妹が子どもを連れてきていました。

何気によく会います。たまたまですけど。

母とも久しぶりにゆっくり話をしてきました。

父はまた一段と老いていました。(いつもながら私と会話はありません)

何とか親がいるうちに本願寺派に包括していただきたいですね。

頑張ります!


南無阿弥陀仏



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