皆さま、こんばんは。
今日も風もなく素晴らしいお天気でしたよね。有り難いですね。
ただ夕方になると、ググッと寒くなりました。
夜風には気をつけてくださいね。
さて今日もたくさんの方々とお出会いさせていただきました。
最近は、小さな子供さんがお参りにいますとパパさんやママさんにお願いしています。
この度だけは優しくしてください。怒らないであげてくださいね。
泣いても騒いでも私は全く気にしないのでお気遣いいりませんよ。
なかなかお遇いすることができない阿弥陀さまにこうしてお出遇いできたのですから、もう充分ですよ。
そして、お参りが終わったら、めちゃくちゃ喜んであげてください。
これでもかって、白々しくてもいいから褒めてあげましょう。
そうすると、きっと優しい良い子に育ちますよ。
私も両親が厳しくてお参りに行くのが嫌いでした。でもおじさんやおばさんがめちゃくちゃ優しくて、ただ座っていただけの私を褒めちぎってくださいました。
「お前、偉かったのう。」と。
エビス顔で。
そのおかげで私は仏さまが嫌いにならないで今まできています。
少子化の今、皆さまのことをしてくださるのはこの子供達なのですから。
もし、皆さまが叱りつけたり、怒ったりしたら、この先、お葬式すらしなくなるかも知れませんよ。
今でも、簡素なことしかしなくなっていますから。家族葬はかろうじてしても、四十九日すらやらなくなってきました。
百か日など勤めている方には、私が埼玉県に来てからは一度もありません。
それほど仏縁が遠ざかっているのが現実です。
今の子どもさんのような、ゆとり世代は無闇に怒ったり、叱ったりしても逆効果なのです。
おだてても、褒めてあげましょう。
私は未だにトラウマなことがあります。
もともと、あまり成績の良い子どもではありませんでした。
でもやはり、褒めて欲しくて頑張ったことがありました。小学生の頃です。
築地小学校。今は校名が変わりましたが、未だに鮮明に覚えています。
ずっと苦手だった理科で「4」を取りました。
いやぁ、嬉しかったです。
スキップ、スキップ、ランランラン。
小走りで家へ帰ると母がいたので、得意げに「お母さん、通信簿見て〜!」
ウキウキ、ワクワクしながら母に見せたのです。お母さんはなんて喜んでくれるだろうかと。
しかし、しかし•••。
返ってきた言葉は、「算数も国語も悪いじゃない。」との冷たい言葉でした。
理科の成績には触れてももらえなかった。
後で帰ってきた父からも同じく触れてももらえなかった。悪かった成績のことばかり言われたことでした。
別に両親を悪くいうつもりはありませんが、子供のやる気スイッチって、やはり嬉しさを共有していくことじゃないかと思うのですよ。
私が人生で勉強においてはこの時を境に上達することはございませんでした。
東井義雄さんの『見えないところでささえてくださる願いがある』にも、同じような子供さんの作文が紹介されてありました。
「おかあちゃん、ほら、つうしんぼもろてきた」といってわたすと、おかあちゃんはうけとって、だまって見ていられました。
ほめてもらえるかと思っているのに、何もいわれません。そこで「おかあちゃん、はやくなんとかいうて•••••」
すると、おかあちゃんは「たいしたことはない」
わたしは、ほめてもらえるかと思って走って帰ったのに、がっかりしてしまいました。
〈小学校四年 女〉
通信簿をもらってみると「4」が二つもついていた。ぼくは大急ぎで帰った。
お父さんは庭先で牛のせなかをかいていた。
「お父ちゃん、これみい、通信簿もらったぜ」というと、お父さんは牛のせなかをかきながら「あっちにおいとけ、あとでみる」といった。
ぼくはつまらんので「ふ〜ん」といって家の中へはいっていった。
夕はんのとき、お父さんのおぜんの上においといた。
お父さんは見ていたが「なんじゃあ、『3』が四つもあるじゃないか」といった。
ぼくは「4」が二つもあるのにと思った。
〈小学校五年 男〉
◉子供たちは、がんばりを認めてもらいたがっているのです。いや、大人ですら自分は頑張っているよ!と、周りに認めてほしいと思っています。私はいつもそうですよ。
しかしながら、お父さんもお母さんも、上司も担当者も、良いところ⭕️はなかなか見えないようです。
できるのが当たり前なんでしょうか。
そんなに思うようにはできないのですよ。
やりたいし、そうなりたいといくら思ってみても、現実にはなかなか上手くはいかない。
でも評価はいつもできて当然だ。
決まりなんだから、出来ないなら辞めてください•••と言われてしまうのが現実なんだ。
❌は見えすぎるくらい見えるらしいのです期待過剰ということでしょう。
皆さまは、いかがですか?
些細なことを一生懸命に褒めておられますか?
子供やる気スイッチ
大人やる気スイッチ
見つけてあげた方が良くないですか?
🔴阿弥陀さまは、私の全てを受け入れてくださり、嬉しいときは喜んでくださいます。悲しいときも悲しんでくださいます。私を誰よりも大切に思っていてくださいます。
南無阿弥陀仏、ナンマンダブツと。
腐り○○という言葉が流行りましたが、そんなものではなく、それぞれその人が輝けることを転回させることで、やる気を引き出すことができる。素晴らしいことですよ。
このような話を法話の中でお話しいたしました。お参りの間、ずっとスヤスヤ寝ておられた娘さんが、私が帰るときに、小さな紅葉のような手を振りながら、笑顔で「バイバイ」と言って表まで出て見送ってくれました。ホッコリしました。
何かが伝わったのかな。
などと思ったことでした。
南無阿弥陀仏。
Comments