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執筆者の写真超法寺の住職

させていただきます

皆さま、おはようございます。

おかげさまで今日もありました。嬉しいですね。

当たり前ではない今日を恵まれました。

まだやるべきことがあるのですね。お役目が。

それを思いながら今日を精一杯頑張ります。


さて、朝から仏を思い、仏に遇わせていただきましょう。

仏さまを聞くと私の相(すがた)がわかります。

どう思いますか?

嘘だと思ったら聞いてみてください。

眞実信心に遇えば真実ではない私がわかります。

仏さまや神さまにもなれない自分勝手で自己中心的なわがままな私がそこにいらっしゃるでしょう。常に煩悩とご一緒の私が他を責めながら自分は正しいと誤解しな

がら生きている「我執」(がしゅう)「我欲」の私の相がわかります。

お恥ずかしゅうございます。


その仏にもなれず天にも行けない私が、【仏になることが定まるのがナンマンダブツ】です。なれるはずがない私が、仏になるに決まった人生を歩むのです。

ですから親鸞聖人は、不思議ではなく不可思議とおっしゃっておられるのですね。

お念仏は、仏さまが私に来てくださるという教えです。

信仰って、私が祈願(頼みに行く)ものだと思っていませんでしょうか。

でも、そのお願いってなんですか?自分勝手な自己中心的なわがままな私のお願いですよね。そんなもの真実な存在の誰が聞いてくれるというのでしょうか。

ましてや、そのお願い(祈願)に一体いくらのお賽銭で聞いてもらおうと思っているのですか?

10,000円?100,000円?それ以上?のお願いですよね。

それなのに10円、100円で聞いてもらおうなんて虫が良すぎませんか?

あなたはもし友人からお願い事をされて10円、100円出されたら「わかった」って笑顔で引き受けます?

きっと「バカにすんなよ、ガキでもないのに」って怒るでしょう。



この論理がわからないのは仏さまを知らない、仏さまの教えを聞いていないからです。自分教を生きている人の論理です。

そんなもので一体どうしようと思っているのでしょうか。

浄土真宗のみ教えは、私がお願いをするものではございません。

だって、仏さまが私に来てくださるのですよ。

私と共にいてくださるのです。お願いをする私の前に先手のお救いを届けていてくださる仏さまなのです。

では、その願いとは何でしょうか。

正しく浄土に生まれて(喜びの人)、仏になる(輪廻転生を脱却する)ことが定まった人生を歩む(正定聚)と言います。


だから浄土真宗のお念仏は、ご恩報謝なのです。

御礼なのです。

往生できない、救いから見放された、「凡夫」たる私を必ず救うとお誓いくださって、そこ功徳を南無阿弥陀仏の六字に全て込めて私に仏の方が先に届けていてくださるのです。お願いするその前に。

そのお心が私に届いていてくださる、だから愚痴や悪口ばかりにこの口がナンマンダブツと声になってくださるのですよ。不思議じゃないですか?

何度も言いますが、阿弥陀さまの私を救うお誓いが南無阿弥陀仏の六字に全て込めてあるのだと言いましたよね、ということはそもそも私の持ち物じゃないのですから、いただかなきゃ称えられるはずなどないんですよ。

そのナンマンダブツが声になってくださるということは、私が知らないうちに仏さまが私に届けていてくださっていたのです。

じゃあどうやって?

ここで気づいたら素晴らしいと思う。


私のご先祖さまが、知らず知らずのうちに私に届けていてくださっていたのです。

ですから私は、ご先祖を諸仏のはたらき(還相回向)といただいております。

げんそうえこう


常に自分のことばかりしか考えず、生まれた時から「老い」、「病」、「死」から逃れられないというのに、自分はまだ元気だからとか、若いから仏教なんて必要ない。親に任せている。などという愚かな生き方をしているのです。

親は(親も)そんな愚かな生き方をしていて喜んでくれましょうか。

いやそんなことありませんよ。心配ばかりでしょう。

だから子より先に動いてくだされるのです。

これが【先手の救い】ですよ。

先にナンマンダブツの声となって、仏の智慧と慈悲のお心を届けていてくださるのです。では、そこにどういう意味があるかといえば、「有難うございます」と口にお念仏を称えて、他人の苦しみ悲しみに心を寄せていくようにするのです。

他人の失敗・悪を責めないようにする。そして他人のしあわせを願うように心がけるのです。


「するんじゃない。させていただくのです」✖️10位かな。


と、少しでも他人さまのお役に立てるように、仏さまのマネをするように生きていくのです。これが報恩行(ほうおんぎょう)というのです。


今までお話ししたことは、仏さまの教えを聞く人にならねばわかりません。

どうか、そういう人になってください。

それが皆さまのご先祖さまが一番喜んでくださることですからね。

どうぞ実践してください。

ナンマンダブツ。



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