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執筆者の写真超法寺の住職

おかげさまです

皆さま、こんにちは。

台風一過の影響でしょうか、また激暑になりましたね。熱中症に要注意です。

体調崩してしまいそうな気分の中おかげさまにて今週日曜日に無事にお葬式の依頼がありました。


お葬式がキャンセルになり、元々受けていた指名の法事をキャンセルまでしていたのに、そこまでして受けた葬儀が菩提寺さまの都合でキャンセルになり途方に暮れていましたが、他の業者さまから先程ご依頼がありました。

有難いですね。


なるようになるとはいいます。

ご心配をおかけしました。


【私どもの生活は、恩をうくる生活であると同時に、恩に報ゆる生活である】〈暁烏敏〉


以前お参りくだされた方との問答です。


「お寺の中心は何ですか?」

○阿弥陀如来さまです。[ご本尊を指差す]


[その方は人間ですか?]

○いいえ人間ではありません。私たち人間やあらゆる生き物、皆に向かってはたらいてくださる仏さまで、もっとも大きな力です。

あのお立ちくださる姿はそれを表して、優しさ、智慧、強さ、頼もしさをすべて私たちに向けていてくださいます。


[あの方とあなたの接点は何ですか?]

○南無阿弥陀仏(ナモアミダブツ)という声です。


[それは聞いたことがあります。でもそれはあなたがいうのですよね?]

○現実には私の口から出てきます。しかしそれは阿弥陀如来のはたらきがあればこそ、私の口から出てきます。他力本願という言葉は聞いたことありませんか?それはすべて阿弥陀如来の私への願いが、声となって届いているからこそ声となって出てきてくださるのです。


[阿弥陀如来の声は?]

○あらゆる人間、生き物に同じく届けられていますよ。阿弥陀如来は人間だけをお救いくださる仏さまでも、信じる人しか救わない仏さまでもありません。

姿の仏さまなら、真っ暗なところでは見えませんよね。見えないと不安になりますよね。

しかし声なら暗闇でも遠くても聞こえます。

だから阿弥陀如来は声の仏さまになられたのです。


[親鸞聖人とはあなたにとってどのような人でしょうか?]

○私の人生の道先案内人とでも言いましょうか。「あなたを迷わせないと阿弥陀如来のおはたらきの素晴らしさと願いを90年の生涯をかけて私たちに教えてくださいます。」

つまり自分勝手な思いで生きようとする私に、間違いない道を教えてくださる方だと私はお聞かせいただいています。

まるで親のよう。厳しくもあり、優しくもありそれでいても常に私を思いやり、親としてのはたらきを届けていてくださいます。


親鸞聖人は讃阿弥陀仏偈和讃四十八首のうち、

二十一首にわたり、【帰命せよ】という言葉で阿弥陀如来の恩徳に深い感謝と随順(ずいじゅん)の道を示されています。


南無阿弥陀仏と、お念仏を申す身にさせていただいたことで、私の生活すべてが【ご恩】の中にあるということを知らされていただきました。

決して返すことのできないものではありましょうが、阿弥陀如来のお救いがあらゆる人間、あらゆる生き物に向けられている素晴らしさを知らされています。

犬畜生がなどと謗る輩もある中でありましても、仏縁に条件などないのです。

人を通してしか仏縁とならないなんて人間のエゴではないでしょうか。

私自身は、愛するワンちゃんの死を縁として仏法聴聞のありがたさ、頼もしさを知らされています。

ですから、毎日毎日、彼らに聴こえるように南無阿弥陀仏をお称えさせていただいています。

彼らは私たちのように声、言葉を持ちませんからね。私の声を届けてあげることも、私ができる阿弥陀如来への【ご恩】ではないでしょうか。


今日も一日、南無阿弥陀仏をお称えしながら、我が人生を歩ませていただきます。

南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏

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