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あれから30年

執筆者の写真: 超法寺の住職超法寺の住職

皆さま、こんばんは。

今日はめちゃくちゃ風が吹く一日でした。

そしてあの神戸淡路大震災が起きた日でした。

過ぎてみれば早30年ですか。


この年は実に私の人生でも様々なことがあった年でもありました。

東京教区青年僧侶協議会という若手の集まりがありまして、神戸市東灘区の被災寺院に[六甲庵]というボランティアセンターが設置され、北海道の青年僧侶が中心となり全国の浄土真宗本願寺派僧侶がボランティア活動をしていましたので何度かお手伝いへ行きました。


ボランティア活動など経験が無かった私でしたが、被災者の方々に少しでも笑顔を取り戻していただけるようにお手伝いをしました。

とても良い経験でした。

未だに忘れられませんね。


また震災時に観光バスが高速道路から落ちそうになった映像がニュースで報じられましたが、あの時の運転手さんはその後、我が母校の龍谷大学平安高校野球部の運転手になられたのは有名ですがご存知ですか。


夜は無常とは申しますが、日本は地震大国で、奥尻島の津波もかなりの被害が出ましたし、熊本県地震では熊本城が崩れたり、東日本大震災では大津波で仙台空港が津波にのまれ、これは現実なのかと思うほどの被害でした。福島第一原発のメルトダウンなど、連日あちこちで計画停電もありました。

私は東日本大震災の時にはお聴聞をしに築地本願寺へ行っていました。行きは40分で行ったのに、帰りは9時間もかかりました。歩いている人に追い抜かれたり、東関東自動車道や首都高速が通行止めになるなど、ついこの間のような出来事でした。


そして昨年元日の能登地方大震災。収まることを知らない災害です。

夜は無常とは言いますが、明日は我が身と仏法聴聞を重ねておく必要があると思います。

聞いたつもりじゃなくて、「往生の道を確かにいただくことが大切ではないでしょうか。」


多くの人々が恐怖に怯え、苦痛の中に身を置いたことでしょうし、未だに見つからずにおられ、その身柄を日々必死に探しておられる御家族がいるそうです。言葉もありません。

だからこそ、「往生」の道だけは確かなものとしてお聞かせいただくことが今、求められているのではないでしょうか。


今日の荒れ狂う強風に、「明日ありと、おもうこころの仇桜、夜半に嵐の吹かぬものかは」のお言葉を味わわせていただくばかりです。


改めて神戸淡路大震災で被災された全ての方々に衷心よりお悔やみ申し上げますか。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏


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